審査員はこの絵画にルーメン賞の金賞を与えた…
しかしこの作品の作者は・・・
審査員はこの絵画にルーメン賞の金賞を与えた
感性が鋭くて独特な芸術的才能を持っている方は
音楽やアートなどの世界で活躍していますよね。
イギリス、ロンドンでは
毎年ルーメン賞と呼ばれるアートのコンテストが行われています。
7回目の今年、グランプリに輝いたのはこの絵画。
引用:https://www.instagram.com/p/BoeLxzDBmqN/?utm_source=ig_embed
これが今年ルーメン賞で金賞を受賞した作品
「ザ・ブッチャーズ・サン」で
不思議な世界観に釘付けになってしまいます。
この作品で賞を受け取ったのはドイツのアーティストである
マリオ・クリンゲマンさん。
ルーメン賞の審査員たちは
人間の内面を見事に描いているような作品に対して
「とても印象的な色使いと筆使いだ」と称賛していました。
でもこの作品は正確にいうと
クリンゲマンさんが描いたものではないのです。
この作品の作者は・・・
クリンゲマンさん曰く、
この絵画はAIによって描かれたものだったのです。
初期段階ではインプットした情報を元に
ランダムな棒状の図形が描かれ、
別のAIによってディティールとテクスチャが付け加えられ、
クリンゲマンさんはそのデータを選択することで
間接的に絵を描いているとのことでした。
AIの他の作品
引用:https://www.instagram.com/p/BnLu9Xljtxq/?utm_source=ig_embed
AIが描いたと言われてみても機械的なタッチではなく、
まるで人が描いたような生々しいタッチに驚愕しますよね。
題材が何かはわかりませんが、
ちょっと不気味な雰囲気も感じられます。
引用:https://www.instagram.com/p/Bgs7twNDH-5/?utm_source=ig_embed
これは人を描いている作品ですが、とても独特な雰囲気ですよね。
これがAIからみた人間のイメージだったら、
ちょっと怖いなと感じます。
AIはどんどん学習していくので少し前にできなかったことでも、
すぐにできるようになっていきます。
クリンゲマンさんはAIに髪のパターンを覚えさせたとのことで
まだ完璧ではないものの日々進化してきていると語っています。
ルーメン賞の創設者であるカーラ・ラパポートさんは
「AIの進化が私たちの生活に与える影響は不安もあるが、
それと同時にアーティストにとって素晴らしいツールになるだろう。
今年は特にいい例だ」
と語っています。
49%の仕事が20年以内に
AIに乗っ取られてしまうと言われているように
AIはもはや単純労働だけでなく
芸術の領域にまで足を踏み入れ始めています。
AIの存在を無視した未来像は
もはや描くことはできなくなっているということでしょうか。
AIが人間を超える日もそう遠くはないのかもしれませんね。