地球7周分の衝撃波と言われる「クラカタウの大噴火」…
人類史上最悪の火山噴火が衝撃的だった…
クラカタウ火山はジャワ島とスマトラ島の間に位置した火山。
1883年8月27日、史上最大規模の大爆発を起こし、
世界に甚大な被害を与えました。
30メートルもの高さの津波により、述べ36000人以上が死亡し、
多くの船が転覆、沈没、崩壊しました。
噴煙の高さは38000m。
爆発音は4776km先(インド洋のロドリゲス島)まで届き、
人間が遠く離れた場所で発生した音を直接耳で聞いた最長距離となります。
高圧状態の空気が爆風を生み出し、
40マイル(約64km)離れた場所にいた水夫の鼓膜を破り、
世界中を駆け巡ります。
火山から4800km離れたロドリゲス島を過ぎたところで音は急に弱まりだしますが
それでも前進を続け何日もかけて地球上で響き渡りました。
地球を7周した衝撃波
衝撃波は15日かけて地球を7周しました。
5863km離れた東京で1.45hPaの気圧上昇が記録されています。
島にあった300以上の村が全滅、噴煙は上空約50kmにまで達し、
そのため世界各地で異常現象が発生したのです。
世界に押し寄せた津波
津波は日本では鹿児島市の甲突川にも押し寄せ、
17000km離れたフランスのビスケー湾の検潮儀にも記録されました。
世界に影響した火山灰
この噴火では噴出した火山灰、岩石、噴煙が
上空20km以上にまで到達、周辺の地域は暗闇に包まれました。
火山灰は成層圏に達して全地球を覆い、数年間世界の気温が下がりました。
噴火の後には細かい火山灰が世界中を舞い、
朱色の夕焼けが何ヶ月もの間続きました。
その異様な光景はムンクの叫びの景色となった!?
火山の冬のためその後4年間は世界中で気温が平均で0.55℃ほど下がり、
恐ろしくも美しい夕日が世界中で見られたとのことです。
この時期には印象的な日没の風景画が数多く描かれていますが
一説にはムンクの叫びもこの景色がヒントになったとされています。
この噴火は全世界に報道された初の大規模災害だった
この噴火は海底ケーブルによって全世界に報道された史上初の大規模災害です。
世界最初の海底ケーブルは1851年、英仏海峡に敷設されました。
当時の通信は電信でしたが、初めて海を越えての通信が可能となったのです。
現在のクラカタウ火山
1927年、ラカタ島北部の海中で噴火が始まり、
火山島アナク・クラカタウ(クラカタウの息子)が誕生しました。
現在も噴火活動を続けており、21世紀初頭には海抜400m以上になっています。
ネットでの反応
・もはやドラゴンボールの世界で草
・リアルに数度の地震と津波が発生してる。これから先心配です。
・1883年てつい最近に感じてしまう