「この人痴漢です」と言われた時の対処方法…
北村弁護士が教える画期的な冤罪回避方法が話題に…


「この人痴漢です」と言われた時の対処方法


テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に
弁護士の北村晴男さんが出演した時のことでした。

この日の番組のテーマは
『痴漢冤罪で有罪になるのを回避するための授業』
というものでした。

ここで北村弁護士は衝撃的な事実を私たちに教えてくれました。
それは痴漢で起訴されて有罪になる確率は99%だという事実です。

この数字というのは、「本当にやった人」「やっていない人」
「やっていない、と主張した人」の全てが含まれているそうです。

そこで北村弁護士は「私自身が驚いているくらい」という
画期的な痴漢冤罪回避方法を教えてくれました。

痴漢冤罪に巻き込まれるケースは
満員電車だけではない

電車だけではなく、ほかの場所でも
痴漢冤罪に巻き込まれるケースがあります。

痴漢冤罪の発生場所として思い浮かぶのはやはり満員電車だと思います。

そんな中、北村弁護士が紹介したのは
実際にあった事件を元にしたエピソードです。

それは、「ただ夜道を歩いていた時」の出来事だといいます。
痴漢冤罪に巻き込まれたのは40代の男性でした。

男性は飲み会の後、運動も兼ねて長い時間をかけ、
自宅まで歩いて帰ろうとしていました。

その途中で男性は巡回中の2人の警察官から職務質問を受けました。

しかし、求められた通りに身分証を提示したのに様子がおかしい・・・
気が付くと男性の周りにはたくさんの警察官が集まっていたのです。

そして現場にやってきた刑事が男性にこう告げます。

この近くで痴漢の被害があってねぇ…。

なんとこれはただの職務質問ではなく、
男性が痴漢の容疑をかけられていたという事だったのです。

さらに刑事は驚きの言葉を口にしました。

被害女性があなたが犯人に似ているといっているんだよ。

刑事の車には被害者である女性が乗っており、
男性の姿を確認していたそうです。

男性は

「痴漢を疑われたら、容疑が晴れることはほぼない」

ということを知っていました。
そこで、身の潔白を証明するために

「私はやっていない。捜査に協力します」

と任意同行に応じました。
北村弁護士はこの男性がとった行動でよかった点を挙げています。

・直前に犯罪が起こっていて被害女性に顔の確認をされている。

・任意捜査の段階で、素直に同行に応じた。

その上で、職務質問されたときに
やっておくと良い対処法を紹介してくれました。

ちょっと録音させていただきます…と録音する。

いま録音機能を持ってる携帯ってありますよね。
例えば警察官が違法な行為をした時に
録音に何らかの形で残ることになりますからね。

職務質問でやってはいけないこと

続いて北村弁護士は職務質問された際に
「最もやってはいけないこと」を教えてくれました。

・名刺を渡して立ち去る。

北村弁護士は「あくまでも私の見解です」と前置きをしてから、
このように説明をしました。

女性が「あの男性に間違いがない」と証言した場合、
こんな結果を招くといいます。

・逮捕状を請求され、身柄を拘束される。
さらに、最悪の場合はこんなことになるケースもあります。

・マスコミに情報が漏れ、TVに容疑者として実名で報道される。
これでは、完全に社会的信用を失ってしまいます。

しかも警察は「ほかの容疑者を探すということもしないだろう」と
北村弁護士は考えています。

それから、「仕事があるから」と帰宅することも
「仕事を大事にするのであれば、帰宅しないほうがよい」
と北村弁護士は語ります。

その理由には、例として語られた男性が任意同行に応じた時に
手の指などのDNA検査を受けたことを挙げています。

DNA検査で何が分かるのか。
触れたのか、触ったのか、もんだのか、が分かる。

どのくらいの力で触ったのか
付着した細胞片の濃度で分かるのだそうです。

帰宅してしまったら、体を洗ったり着ていた洋服を洗濯したりして、証拠が消えてしまいます。

ただ、今回の男性の場合はDNA検査を行う科捜研が混み合っていたので
検査の結果が出るまでに1か月かかってしまったそうです。

容疑が晴れるまでにかかった日数は、57日間だったといいます。

その間、男性は「無実なのにいつ逮捕されるか」と怯え続けていました。

画期的な冤罪回避方法

北村弁護士が最初に「画期的」と語っていた冤罪回避方法は

もし、この人痴漢です、といわれたら。私は次の方法をおすすめします。
両手を上げて、「私はいまから何も触らない! DNA検査をやってくれ!」と叫ぶ。

これは電車で痴漢を疑われた時にも
かなり有効な方法だそうです。

ただ、そうやって主張をしたとしても
警察はすぐにDNA鑑定をしてくれるのか??
そんな心配が付きまといますよね。

北村弁護士はその疑問にも答えてくれました。

疑われている人が「DNA鑑定やってくれ!」といってました。

でも、警察がやってくれませんでした。
被害者の供述だけです、ってなった時に裁判所はどう思うと思います?

「いやいや、この人がやってくれっていったのになんでやらなかったの警察は。
これ、捜査不十分じゃないの?」

っていうふうになるから
それを考えると警察もやらざるを得なくなります。

立件しようと思ったらやらざるを得なくなると思います。

番組を観た人たちからは、北村弁護士が提案する画期的な方法に対して、
「覚えておこう!」という声があがりました」。

ただ、忘れてはならないことは
「痴漢をした犯罪者」が存在することです。

痴漢冤罪は決して見過ごせない問題なのですが、
やはり1番憎むべきは犯罪行為を行った人ですよね。

人々の関心が「痴漢冤罪を回避するには」「痴漢冤罪をなくすには」
という部分にに集まってしまうことに疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。

痴漢を撲滅することこそが冤罪をなくすことに直結します。

とはいえ、その方法は容易くないでしょうし、
画期的な方法が生まれる可能性はまだまだ少ないと思います。

ですから、痴漢という犯罪がなくならない限りは
痴漢冤罪の回避法を頭に入れておくのは当たり前の防衛術と言えます。

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