飛行機に搭乗した客が不幸にも急死した場合、
その遺体はどう扱われるのか。

目的地に到着するまで「完全密室」の機内では
一定のスペースが必要になります。

今回はそんな飛行機内での死亡者の扱い方について紹介します。


飛行機内での死亡者の扱い方

もし仮に誰かが飛行機内で死亡してしまったとして、
その遺体はいったいどうなるのでしょうか?

こういった緊急時の手順がちゃんとあるそうです。

クルーはまず、地上の通信局に連絡を取ります。

その際、死因やその時点での飛行機の位置などをみて、
飛行機の針路を変更する場合もあるそうです。

その後、遺体を他の乗客からなるべく離れた場所にそっと移動します。

一般的にはファーストクラスやビジネスクラスに空席があれば、
遺体を移動させて寝かせ、遺体にカバーがかけられ、
他の乗客の視界に入らない場所に「一時安置」するようです。

機体によっては出入り口の横に目立たない形でロッカーが設置されており、
ここが使われることもあるそうです。

しかし、満席に近いような機内状況の場合は遺体の保管は難しい問題となります。
このような場合はファーストクラスに運ばれ、座席に固定されます。

なぜファーストクラスかというと
他の座席に比べて空席率が高いからだということです。

飛行機内に死体棚がある

2004年、シンガポール航空は特殊なエアバスA340-500を導入しました。
この機体には後部出口付近に特殊なスペースが設けられており、
人の遺体が1体分収納できるほどの広さが確保されていました。

このスペースは「死体棚」として有名になりましたが、
2013年この機体は廃棄処分となったそうです。

現在では客室乗務員が遺体の横の席に座り、到着まで寄り添うのだという。
遺体は首まで毛布が掛けられます。

トイレのような場所に置くのは尊厳という点に加えて、
死後硬直が起こるとその後で
遺体を動かせなくなるという現実的な問題もあります。

飛行中に乗客が死亡するという緊急事態で
航空会社としてはこれが最適の方法と考えているようですが
他の乗客のなかには戸惑いを隠せない人もいるのも事実です。

飛行機に乗るのが怖い人にとってはさらに不安を煽ってしまうような話です。
できれば誰もそこを使用するようなことにならないよう祈りたいです。

ネットでの反応

・他国で亡くなられた方も飛行機で母国へ送り届けられますから、
飛行機にご遺体を安置するスペースがあるのは当然でしょう。
そういう事を代行する会社は各国にありますよ。
別に怖がるような事でもないように思います。

・霊安室のようなものでしょ?天国に一番近くて、
なおかつ非常事態に備えた当然の設備だと思われるけど。
仏とはいえ、人間なんだから。

・人は生まれたら必ず死ぬ。
どこで、死んでしまうか誰もわからないし、必要だと思うけどね。
ある意味死んだ人より、生きた人の方が怖いけどな〜〜

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