「殺人以外なんでもされた」
元セクシー女優が激白した業界の闇が恐ろしい…




若い女性に増えている被害、
それが意に反してAVに出演を迫られるという
「AV出演強要」が社会問題となっています。

そんな中、AV業界の問題について考えるシンポジウム
「AV問題について考える会」が11月10日に都内で開かれました。

「殺人以外なんでもされた」


業界歴30年以上の男優である辻丸さんが主催しており、
元セクシー女優の麻生希さん、AV監督の安達かおるさん、
世田谷区議会議員の田中優子さんなどが登壇しました。

そして「強要被害者は自己責任なのか」というテーマで議論を勧めます。

麻生さんは「問題視されているようなことは全部された」と
自身の体験をカミングアウトしています。

麻生「怒鳴られたり、親に電話されたり、
勝手にソープと契約されたりした」

トップ女優として活躍をしていた麻生さんは
2016年にコカイン所持などの疑いで摘発されています。

そして今年の2月には交際していた男性と自宅で覚せい剤を所持、
使用した疑いで逮捕されており、現在は公判中の身となっています。

麻生さんはこの日のシンポジウムで
現役当時に所属していた事務所とトラブルがあったという事を暴露しました。

「『キャンセル料払え』
『いくらかけたと思うんだ』と言われたことある。
殺人以外なんでもされた感じだから・・・」

「ひどいときは家の前で『火をつけるぞ』と怒鳴られたこともあるし、
現場に乗り込まれて嫌がらせをされたり、親に電話をされたりした。
勝手にソープと契約されたこともある」

その他にも家から出るなと言われたこともあったり、
報酬を貰えないのでドッグフードを食べて過ごしていたこともあったとか・・・

さらに自殺を考えるまで悩んでしまったこともありました。

最終的に麻生希という女優名を使って活動できることを条件として、
事務所と和解したそうです。

被害者に自覚がない状態でステムに組み込まれている

麻生さんはとても壮絶な体験をしてきているのですが、
そんな彼女がこんな風に言葉を口にします。

「自分も悪いと思う」
「『私はこんなことされた!辛いんです』という感覚がない」

このように自己責任論を展開したのです。

「『麻生希』として生きていた時期はつらいこともあったが、
今こうやって発言できる機会をもらえて、女優をしていて良かったと思う」

一方で現役のAV監督として
業界の問題に取り組んでいる安達さんはこのように諭します。

「本人が『被害を受けた』ということを自覚しないから、
『業界に問題がなかった、クリーンだ』とは言えない」

「AVに限らないが、被害者だと自覚しないまま、
システムの中に組み込まれる人たちもいるのではないか。
あくまでも、客観的に検証していくことが必要だろう」

力のない人間は断れない

ちなみに、嫌なら断ればいいという考え方について
性被害サバイバーの卜沢彩子さんは、このように考えます。

「力のある人の論理にもなりうる。嫌なことを『イヤ!』
といつも言える人はどれくらいいるのか」

「もう仕事が決まっていて、現場に来て、揉めることを避けて
『イヤ!』と言えない人がいると思う。
その関係は、力が強いほうが意識する必要がある」

「日本社会の隅々に、男女だけでなく、
力のある者、ない者の関係が染み渡っている。
強い者は権力をふるえるし、弱い者の権利を踏みにじれてしまう。
だからこそ、そうしないように
どんな人であっても人権が大事にされなければいけない。
AV業界が悪いとは言わないが、
そういう体質は改めないといけないのではないか」

このような議論の中、麻生さんは

「自分だけが良くても、人は嫌なことがある」
「もう少し勉強したい」

と思いを口にしていました。

皆さんは自己責任論についてどう感じましたか?

あなたにオススメの記事

⇒ 謎が多いAV女優の変死事件…裏の力が働いたのかと勘ぐってしまう…