海はどのくらい深いのか?
地球上最も謎に包まれた場所が話題に…




海はどのくらい深いのか?

人間の限界深度や水圧、深海に強い動物、
そして、地球上で最も深い場所であるマリアナ海溝チャレンジャー海淵について
意外に知らない事柄を紹介します。

海はどのくらい深いのか?

地球は水の惑星と言われるように広い海で覆われています。

海は地球全体の約70%を占めていますが、
未だに未知な部分が多く存在しています。

特に深海は地球上最も謎に包まれた場所です。

水深200メートルより深い海を深海と呼び、
地球全体の海の平均水深は約3800メートルもあり、
富士山とほぼ同じ高さの水深が海全体の平均的な深さとなります。

一般的に人々が海で遊泳する深さは1.5メートルから3メートル。
レジャー目的に潜るスキューバダイビングで潜れる深さの最高は約40メートルです。

さらに、専門的なトレーニングを受けた
テクニカルダイビングで潜れる深さの限界は100メートルです。
さらに100メートル下の214メートルは一息で潜る素潜りの世界記録です。

2007年にオーストラリアのハーバードにっちさんが達成した
息継ぎなしで潜れる人間の限界深度です。

スキューバーダイビングの世界記録はエジプト人のアフメド・ガマル・ガブルさんが
2014年に記録した332メートルです。

これは東京タワーとほぼ同じ高さの深度です。

潜水艦の通常潜行深度は平均300メートルから500メートルと言われています。

深さ約564メートルは皇帝ペンギンが最大潜水した記録です。
皇帝ペンギンの潜水能力は鳥類最高で水深500メートル以上の深さに
20分以上潜るとも言われています。

この深さになれば珍しい深海魚も生息しています。
深さ600メートルあたりには透明な頭を持っているデメニギスという深海魚が住んでいます。

目の位置にある部分は実は目ではなく
目は透明な頭の中に存在しています。

深さ1000メートルの漸新層

1000メートルまで潜ると漸新層に突入します。
この深さでは太陽の光が100丁分の1程度しか届かず
これ以降完全な暗黒の世界となります。

深さ1300メートルのエリアにはその見た目から
深海の悪魔と言われるゴブリンシャークが生息しています。
ゴブリンシャークは水深1300メートル以上の深海に住むサメで
体長約6メートル、未だに生息に謎が多いサメです。

口の中から顎が飛び出しているその姿は
深海生物の中でもひときわ異彩を放っています。

深さ1700メートルは驚くことにミナミゾウアザラシは
餌を求めて潜水することができます。

世界で最も大きなアザラシであるミナミゾウアザラシは
最大体長約7メートル、体重5トンにもなる巨大動物ですが
非常に優れた潜水能力を持っています。

2000メートルの深さには深海のギャングと呼ばれるホウライエソが住んでいます。
温帯から熱帯地域に生息するホウライエソは体長35センチほど。
その見た目とともに特徴的なのが鋭く長い牙です。

これは食料の少ない深海で確実に相手を逃さないために
鋭く大きくなったと考えられています。

深さ3000メートルの深海層

3000メートルまで潜水すると深海層に突入します。

深海層以降の水温は1℃〜2℃になります。
水圧は300気圧を超える水圧です。

しかし、深海に最も適用したクジラであるマッコウクジラは
この深さまで潜水することができるのです。

マッコウクジラは体長約16メートルから18メートル。
肥大化した大きな頭部が特c王で生涯の3分の2を深海で過ごすと言われています。

マッコウクジラは全身の筋肉に酸素を蓄え、
肺を空にすることで深海の強い水圧を受けないようになっています。

水深3800メートルにはあの有名なタイタニック号が沈没しています。
1912年に沈没した豪華客船タイタニック号。

映画にもなり、最も有名な沈没船となりましたが、
100年も超えた現在も北大西洋の深海にその姿を残しています。

現在は水中文化遺産としてユネスコの保護下に置かれています。

深さ6000メートルの超深海層

深さ6000メートルまで行くとそこからは超深海層となり、
水圧は600気圧を超えます。

例えば水深6500メートルでは1平方センチに約680キロの力がかかる計算となり、
掌の上にアフリカゾウ7頭分重さがのしかかるほどの圧力です。

そして、この高圧大深度6500メートルまで
日本の有人潜水調査船しんかい6500は潜水することができます。

現在、超深海層まで潜ることができる有人潜水調査船は世界でも7隻しかありません。
6500メートルの深さに潜水するまで海上から約2時間半もかかります。

水深8178メートルは2017年5月マリアナ海溝の水深8178メートルにおいて
マリアナスネールフィッシュがジャムステックにより撮影されました。

現時点でこの魚が世界で最も深い場所に住む魚となっていますが
魚が生存できる正確な深さは現在でもわかっていません。

深さ8848メートルの深さは世界で一番高い山エベレストと同じ高さの深さです。

そして、北西太平洋マリアナ海溝チャレンジャー海淵。
そこが地球上で最も深い海です。

最深部は現時点で水面が10911メートルとされています。
この深さの水圧はおよそ1000気圧でジャンボジェット50機を体に乗せているようなレベルです。

このマリアナ海溝の底まで辿り着いた人間はたった3人しかいません。

1960年の潜水艇トリエステに乗ったジャックピカールとドン・ウォルシュ、
そしてあと一人は2012年ターミネーター、タイタニック、アバターなど
数多くのヒット映画を作った映画監督ジェームズ・キャメロンです。

ジェームズ・キャメロンは2012年深海探査艇ディープシーチャレンジャー号で
チャレンジャー海淵最深部に到達しました。

単独でチャレンジャー海淵にしたのは彼が世界で初めてです。

10911メートルという距離は地上で言えば
飛行機が飛んでいる高さとほとんど同じ高さです。

海は広くそして想像以上に深いものです。
実際、海の95%がまだ未知のままと言われており、
探索した海は現在まで全体の5%にしかすぎません。

特に深海においては人間の想像を超える生物や
事象がまだまだひしめいている可能性が高く
技術の発展によりこれからさらなる発見が期待されます。

ネットでの反応

・こういう自然界の事を学校の授業でやってくれればずっと聞いてられるわ

・まだ全体の5%しかわかってないって夢が広がりますね(遠い目)

・深海って怖いけど魅力的だと思う
すごい美しい景色があるんじゃないかと思う

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