カップ麺の残り汁をトイレ・排水溝に流さないで!
お湯と一緒に流すのもダメだった…



たまに無性に食べたくなるカップラーメン。

お湯を注いで3分待つだけで
美味しいラーメンが食べられるカップラーメンは
忙しいときの時短ご飯・スナックとしても超便利。

普段は栄養バランスの取れた健康的な食事を心がけているけれど、
食べたくなる発作に襲われた時に備え、
常にカップラーメンをストックしている人も多いのではないでしょうか。

カップラーメンやインスタントラーメンを食すとき、
美味しい汁も最後まで飲み干していますか?
塩分や脂肪分の取りすぎが心配だから…と残す派が多数のようです。

袋入りインスタントラーメンは5~6g、
カップラーメンは5~8gの塩分が含まれていることから、
健康面を考慮して汁を残すのはもっともかもしれません。
しかし、その残った汁をどう処分するか、ここが問題です。

ラーメンの残り汁を排水溝に流してはいけない理由

麺や具材は食べて汁だけが残った場合、
「汁だけなら、いいか…」とシンクに流してしまいがちです。

しかし、シンクの排水溝に油分や塩分を大量に流していると
排水パイプや排水管の劣化を早めることになります。

もちろん、これはシンクに限った話ではなく、
排水溝全般に共通しています。

ラーメンの汁の油分や塩分がヌメリとなって配管内で固まると、
腐敗臭発生の原因にもなります。

水切りネットなどを用いて
食べ残した麺や具材を排水溝に流さないように注意することはできても、
汁の油分までは除去することはできません。

排水溝に捨てられた汁の油分は
排水管や排水パイプ内で冷えて固まってしまうのです。

カップヌードルやラーメンの残った汁をシンクに流し続けていると、
油つまりの原因になるだけでなく、
塩分により排水管の腐食を引き起こすことになるのです。

お湯と一緒に流すのもNGな理由

冷えて固まる油がつまりの原因になるのであれば、
お湯と一緒に流せば大丈夫なはず!と思いがちですが、
お湯と一緒に流すことで排水管や排水パイプ内で
油が冷え固まるリスクは防げても、
冷えた汚水が溜まっている汚水枡で油が固まりつまりの原因となるので
結局のところ解決策にはなりません。

トイレに捨てるのもダメ!

中には「ここなら詰まらないはず…」とトイレに流す人もいます。
しかし、トイレの水は冷たいので汁の油分が排水管内で冷えて固まり、
トイレ詰まりの原因ともなりかねません。

トイレが詰まると…修理費用もかかり、
その間トイレも使えない…と
精神面でのダメージも半端ないのでやめましょう。

残った汁の適切な処分方法

では、残った汁はどうすれば良いのか?

無理に飲み干す必要はありません。
排水溝に流すことがダメなら、
可燃ごみとして処分すればよいのです。

液体である汁を可燃ごみとして出すには以下の方法があります。

・ボロ切れや新聞紙などに吸わせて可燃ごみとして捨てる

・吸水性ポリマーでジェル状に固めて可燃ごみとして捨てる
(吸水性ポリマーの素材によっては
可燃ごみに捨てられないケースもあります。事前に確認しましょう)

・片栗粉で固めて可燃ごみとして捨てる
残った汁を沸騰させ、片栗粉を混ぜて冷ますだけ。
自然な素材を使って残った汁を固めることができます。

(片栗粉の量が足りないと「とろみスープ」になるだけなので、
十分に固まる分量を入れましょう)

二度美味しい!残った汁を簡単&時短レシピでアレンジ

また、カップ麺の残った汁に卵を加えてチンすれば
超時短&お手軽な茶碗蒸しにアレンジすることもできます。

二度美味しいラーメンの汁裏ワザレシピは
カップ麺の残り汁があるものに変身!に紹介されています。

塩分取りすぎが心配な場合は冷蔵庫に汁を保存して
翌日にお手軽茶碗蒸しとしていただくのもアリです。

引用:https://twitter.com/boku_5656/status/1358755189189038081

汁を排水溝に流さないことは配管だけでなく、環境にも優しい

ラーメンの汁には大量の油が入っています。
揚げ物の油は排水溝に流さないように注意していても
ラーメン汁の油分は意外見過ごしがち。

「下水処理されるから環境面では問題ない」と考えがちですが、
あながちそう言い切ることはできません。

排水溝から流される生活排水は下水処理場で
環境に負荷を与えないレベルにまで処理されるまでに、
大量の水とエネルギーを使います。

ラーメンの汁を排水溝に流さないことで、
下水道の負荷を軽減することができるです。

カップ麺やラーメンの汁を数回流したからといって、
即排水管トラブルが起こるわけではありません。

残った汁を毎回排水溝に流し続けることで
時間が経つに連れて徐々に排水管の詰まりや
腐食トラブルの原因が蓄積されていくのです。

「このくらいなら大丈夫」「お湯と一緒なら油も固まらないはず」と
普段から排水溝に残った汁を流している人は
可燃ごみとして捨てる方法や残り汁のアレンジレシピを
ぜひ参考にしてみてください。

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