人間を100年間冷凍した後、解凍したらどうなるのか…
科学の技術は凄いと話題に…


人間を100年間冷凍した後、解凍したらどうなるのか

20世紀初頭、ロシアの哲学者
ニコライ・フョードロヴィッチ・フョードロフはこう考えました。

「十分な時間があれば人間は死を克服できる」

人の死後、体の腐敗を止めて
世界の科学技術が追いつくのを待てば良いと考えたのです。

遺体の腐敗を止める手段として真っ先に挙げられるのが冷凍保存なのですが
もし、100年経った後に人間を解凍したらどうなっているのでしょうか?

今回はそんな冷凍し続けた人間が100年後、どうなっているのか紹介します。

実愛する冷凍施設

ロシアの首都・モスクワから北へ2時間ほど行くと小さな倉庫があります。
その中にあるものは遺体。全部で56体もあります。

これらの遺体はマイナス196℃の液体窒素に漬けられた状態で保存されているのです。

遺体の多くは自然死を迎えた高齢者のものであり、
そのほとんどが生前に遺言で冷凍保存を希望しています。

しかし、なぜこれらの人々は冷凍保存されているのでしょうか?

彼らが生前、期待していたのは未来における科学技術や医療技術の進歩でした。

例えガンで亡くなったとしても
そうした病が完治できる未来であれば人は蘇生できるかもしれないからです。

保存期間は基本的に100年とされていますが
今後の科学の進歩状況によっては延長される可能性も。

それでも彼らは技術の進歩を信じており、
今日も氷の中で眠り続けているのです。

本当に生き返った?


実は人間を冷凍保存し、その後復活されるというアイディアは
18世紀から存在しています。

多くの科学者たちがこのアイディアを積極的に支持し続けており、
1967年にすい臓がんで亡くなったジェームズ・ベッドフォードが初めて
冷凍保存装置の中に入りました。

彼の遺体は米アリゾナ州の施設で冷凍保存されており、
現在も変化が全く見られないそうです。

それ以降、数多くの人々が冷凍保存計画に参加しています。

アメリカのアルコー延命財団やクライオニクス研究所、
ロシアのクリオルス社は死体を液体窒素に保存しており、
特にクリオルス社で保存されている56体の遺体のうち
約4分の1は外国人の遺体が占めています。

イタリア人やウクライナ人、米国人、イスラエル人が含まれており、
ペットも犬や猫、チンチラなど22匹が眠っているとのこと。

これらの人間や動物が生き返るのかどうかはともかく
少なくとも虫は蘇生するようです。

2018年7月、シベリアの永久凍土の中で眠っていた線虫2匹を解凍したところ
2匹とも復活し、餌を食べるなど活発に活動していることが明らかになりました。

その凍っていた期間はおよそ4万2000年。
人類が世界中に散らばった時期とほぼ同じです。

虫が生きていたということは他の動物や植物など
様々な生物が長い眠りから覚める可能性があります。

では人間はどうなのでしょうか?

人間が解凍されたら・・・

今や人々は科学者によって簡単に冷凍保存の処置を施されています。

冷凍保存装置に100年以上人を入れておく事は可能です。
しかし、100年経って解凍した時、どうなっているのでしょうか?

実は解凍からの回復には様々な難題が待ち構えています。

解凍された直後、人間は全ての臓器が一斉に活動を始めなければ生活できません。

例えば脳への血流を回復させなければ脳死なんてことも考えられるのです。
せっかく病を克服して解凍されたとしても意識がないのでは意味がありません。

また、血液そのものも大きなハードルとなります。

その他の液体と同じように血液は冷凍されると小さなクリスタル状の粒になります。
その後、身体が温かくなるとこれらの粒が
身体の内部から染み出し出血してしまい、その人は死んでしまうのです。

このように今日の技術を考えれば冷凍保存は安全ではないと言えるでしょう。

今後、冷凍技術がどうなるのかは不明ではあるものの
ベッドフォード氏が冷凍されてから100年目に当たる2067年には
安全な解凍法があるかもしれません。

そして、未来の冷凍保存装置は
より過ごしやすい環境になっているのかもしれませんね。

それをアテにして自分も冷凍保存に申請しようと思う人もいるかもしれませんが
そのお値段は約193万〜385万円であることも覚えておいた方がいいかもしれません。

ネットでの反応

・生き返っても知り合いは既に死んでる
あと二度死ぬなんてやだ

・蘇生よりも転生の方がロマンがある

・目覚めた時未来が進歩しすぎて
自分が知らない世の中になってて時代遅れな人間になりそう

あなたにオススメの記事

⇒ 500年凍っていた少女を解剖すると驚くべき事実が…衝撃的な出来事に世界が震えた!