ヒアリを見つけた時にしてはいけないこと…
対処法を間違えると大変なことに…
話題沸騰中の殺人アリ「ヒアリ」。
5月に神戸港に上陸した事を確認し、
7月には東京港・大井埠頭で100匹以上を確認したと発表。
まだ、爆発的に繁殖をしている感じではないですが、
恐ろしい生物の上陸に戦々恐々している人も多くいます。
「ヒアリ」は南米原産の赤茶色の小型のアリで
体長は2.5mm~6mm。
スズメバチと同じくらい強力な毒を持ちます。
腹部にある針で刺されると火傷のような激しい痛みが生じ、
アレルギー反応によって死に至ることもあります。
ハチのように刺した後に針が取れることはないため、
続けて7~8回相手を刺すことが出来ます。
「ヒアリ」は相手を問わず攻撃し、しかも集団で襲ってきます。
ネズミや爬虫類などの小さな生き物なら、集団で食い殺してしまいます。
人体や自然環境に大きな影響を及ぼすことから、
世界各地で大きな問題となっています。
今回はそんな殺人アリ「ヒアリ」を
見つけた時にしてはいけないことと対処法を紹介します。
ヒアリを見つけた時にしてはいけないこと
まだ、日本の民家などで発見はされていませんが、
もしもヒアリを見つけた時に絶対にしてはいけないことがあります。
それは、自分の判断でヒアリを
ゴキブリを叩くみたいに攻撃しようとすることです。
ヒアリは非常に凶暴で集団で襲いかかってくる習性があります。
日本での虫の脅威の一つであるスズメバチも同じです。
なので、攻撃してしまうと
何度も刺されて毒を入れられ死に至る可能性もあります。
なので、まず見つけた時の対処法は
環境省地方環境事務所に連絡しましょう。
電話番号は地域ごとで変わりますので事前にお調べ下さい。
また、ヒアリ相談テレホンセンターも開設されています。
参考までにどうぞ。
電話番号(078-322-6250)
時間:9時~17時
さらにもし、ヒアリを見つけた場合は殺虫剤が効果的です。
ヒアリは殺虫剤で死滅します。
市販の殺虫剤でも効果があるので購入して用意しておきましょう。
ヒアリ対策でフマキラーの株が上がってるようですよ。
殺人アリ「ヒアリ」の生態
話題沸騰中の危険アリ「ヒアリ」の図解です。
危険度や生態に関する様々な情報が錯綜しているようですが、
図解として簡潔にまとめたものがTwitterで話題となっています。
話題沸騰中の危険アリ「ヒアリ」の図解です。危険度や生態に関する様々な情報が錯綜しているようですが、ひとまず信頼のおけそうな情報源を参照しつつ(あまり役立たない情報も含めて)図解として簡潔にまとめました。むやみに近所のアリを殺さない方が良い、という点のみ抑えてもらえればと思います。 pic.twitter.com/D0t2bsmqMU
— ぬまがさワタリ@『ふしぎな昆虫大研究』 (@numagasa) July 8, 2017
引用:https://twitter.com/numagasa/status/883664389655543808
ヒアリ情報としては
「人と自然の博物館」の解説(https://t.co/FJD4yGJc5Y)
JIUSSIのQ&A(https://t.co/m2nid4deAp)
環境省の「ストップ・ザ・ヒアリ」(https://t.co/fmbLP3cfa2)
等が信頼できると思います。— ぬまがさワタリ@『ふしぎな昆虫大研究』 (@numagasa) July 8, 2017
引用:https://twitter.com/numagasa/status/883666297245933568
ヒアリは多くの生命を奪い、経済にも大打撃
ヒアリの毒への反応は人によって大きく異なり、
軽度から重度まであります。
重度の場合、アナフィラキシーショックを起こし、
生命の危険を伴います。
ヒアリの毒にはハチの毒との共通成分があるため、
ハチに刺されてアレルギー反応をおこした経験のある等、
ハチ毒アレルギーを持つ人は特に注意が必要です。
アメリカではヒアリの被害が年間8万人以上に上ると報告されており、
うち100人以上がアレルギー反応によって亡くなっています。
農業への影響も深刻で多種多様な作物を食い荒らします。
また電気に引き寄せられる性質を持ち、
電気設備に侵入し破壊することもあります。
ヒアリがアメリカ経済にもたらす損失は年間で数千億円にのぼる。
無敵の殺人アリにも天敵がいた
近年、アメリカ農務省農業研究局が
ヒアリの天敵を利用する新たな対策に乗り出しています。
その天敵はアマゾンなどに生息するノミバエというハエ。
ノミバエはヒアリが出すフェロモンを検知して
ヒアリの巣を発見します。
そして、腹部のトゲをヒアリの体に突き刺して、
一瞬で200個の卵を産み付けて寄生させます。
孵化した幼虫は「ヒアリ」の体液を吸って成長。
そして、ヒアリの頭部に向かってゾロゾロ移動します。
幼虫がヒアリの頭部に入ると
今度はヒアリの脳を食べながら酵素を分泌します。
その結果、頭部内はドロドロに溶かされ、
ついにはヒアリの頭部がはポロリと転げ落ち、
落ちた頭部の口からたくさんのノミバエの成虫が現れる…
まるでSFホラーの様相ですが、
アメリカの一部の州では既に導入されているそうです。
ヒアリに刺された時の対処法
万が一、ヒアリに刺された場合、
・頭がかゆくなる
・息苦しい
などのアレルギー症状がでます。
すぐに内科、皮膚科、小児科へ行きましょう。
また、応急処置として
・体を寝かせて、数分~数十分安静にしましょう。
・市販の虫刺され薬を傷口に塗る
・患部を触らず冷やす
が効果的です。
さらに、ヒアリの毒には少しだけたんぱく質が含まれています。
このたんぱく質に人間の抗体が反応してしまって
アレルギー反応を起こしてしまいます。
過去に蜂に刺されたことのある人はもしかしたら、
ヒアリに刺されてアナフィラキシーショックを
起こしてしまう可能性があるので特に注意が必要です。
国としての対処方法は?
国としても環境省が主体となり駆除や事前の対策を行っています。
一つとしてはヒアリを見つけた地域の周辺2km以内を調査して
巣を見つけ次第駆除していく予定です。
また、国土交通省港湾局とも協力して
主要6港湾(東京湾、横浜湾、大阪湾、名古屋湾、神戸湾、博多湾)と
そこに中国に近い那覇港の7港湾におけるヒアリの確認調査を行う予定です。
そして、駆除として上記にもあげていたベイト剤を
中国南沙港からのコンテナ輸送サービスが行われている22湾港に実地する予定のようです。
こんな恐ろしいヒアリは日本に上陸してほしくないですね。
確かな情報を集め、対策は万全にしておきましょう。