車に半ドアがある理由…
意外と知られていない車の雑学が話題に…
車の乗り降りの際によくやってしまうのが半ドア。
完全にロックする為にはもう一度停車し、
ドアを開けて思いっきり閉めなければなりません。
建物のドアには半ドアがありませんが
なぜ車には半ドアがあるのか疑問に思ったことはありませんか?
今の技術を使えば半ドアなどという
中途半端な状態にならない構造にすることも可能だと思うのですが、
あえて半ドア状態になる構造にする必要性があるのでしょうか?
今回はそんな半ドアがある理由を紹介します。
自動車のドアの構造
半ドアはドアが完全に閉まっていない状態であり、
目視でもわかりますよね。
この中途半端に閉まってしまう半ドアは意図して作られた機能なのです。
自動車のドアは通常、ラッチとストライカーで構造される
ドアロック機構によって固定されるのですが
ドアを閉める時に勢いが足りないとドアが中途半端に開いた状態、
いわゆる半ドアになってしまいます。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/asc-1.png)
半ドアに気づかず、走行中にドアが突然開いたら非常に危険ですよね。
その為、半ドア状態でもドアが開いてしまわないよう、
1次ロックがかかるようになっています。
現代の車はどのようなドアでも
半ドア状態になることを想定されているのです。
半ドアになりやすいのはウェザーストリップというパーツが
ドアの内側に装着されている為です。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/csdx.png)
自動車のドアは気密性が低いと
走行中にドアがガタガタと揺れることになります。
そうなると雨水が室内に侵入したり、
反対に室内の空気が外に吸い出されエアコンが効かないなど不具合が生じます。
それを防ぐ為に自動車の開口部にはドアとボディの間に
ゴム製のパッキンのようなウェザーストリップが装着され、
それにより室内の気密性が保たれているというわけです。
車に半ドアがある理由
建物のドアに半ドアはないのに
車に半ドアがある理由は安全性です。
車は人を乗せて移動する為、
走行中にいきなりドアが開いてしまうと大事故に繋がってしまいます。
ドアを閉める勢いが足りないと半ドア状態になります。
この状態でもラッチにストライカーがかかっていれば
ドアを簡単に開けることはできませんし、
車種によってはロックも掛かります。
このまま走っても低速でトラブルにも合わなければ
走行中にドアが開いてしまうということはまずないと思います。
しかし、何か大きな衝撃が入った場合は例外となります。
半ドアがあるということはドアのロックが2重になっているということでもあり、
確実に閉まったドアなら衝撃でロックが一つ外れても
2つ目のロックが事故を防いでくれるかもしれないのです。
最近のスライドドアの車種にはオートクロージャー機能で
軽い力でも磁力ロックできるようなものも普及してきていますね。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/sca-1.png)
車を停めて半ドアのまま降りて放置してしまうと
ルームランプ等が消灯しない場合があります。
そうして半日から一日放置すると
厄介なバッテリー上がりになってしまう場合があります。
こうなるとすぐに発進できないのはもちろん
バッテリー性能が大幅に劣化、
交換の憂き目にあう事もありますのでご注意ください。
このように半ドアは未然に事故を防いでくれる機能とも言えます。
半ドアにならないように注意し、
くれぐれも安全運転を心がけてください。