どうして塩分の摂りすぎは体に悪いのか?
過剰摂取し続けるとこんな恐ろしいことが…
どうして塩分の摂りすぎは体に悪いのか?
近年、健康のために減塩しようという方が増えていますよね。
塩分を過剰摂取し続けるとどうなるのでしょうか?
体の中ではこんな恐ろしいことが起きているんです。
人間の味覚で、濃い味は美味いと感じるという話を聞いたことがあります。
ストレスが溜まっている時など味覚的満足度の高い濃い味を求めるのは
人間の本能だとも言われていますよね。
濃い味・・・特に「塩分の摂りすぎは体によくない」と昔から言われています。
健康な成人の一日の食塩摂取量は男性8.0g未満、女性7.0g未満とされています。
また、高血圧の治療が必要な人は6g以下。
腎臓に疾患を持つ方は状態によって3~6g以内を目標と言われています。
WHO(世界保健機関)による減塩目標は5gが理想的というデータもあります。
日本人は、塩分が多い醤油や味噌などの調味料の普段からよく使うので
この食塩摂取量が理想値なんだとか。
漬物なども塩分が多いですよね。
では塩分を摂りすぎると体の中で何が起こるのでしょうか?
過剰摂取し続けるとこんな恐ろしいことが…
血圧が上がる
血圧とは血管の壁にかかる圧力のこと。
塩分の濃度を薄めるために水分が増え、
血液量が増し、血圧が高くなる仕組みです。
むくみ
塩分を摂りすぎるとむくみやすくなると聞きますよね。
溜め込んだ水分が細胞からあふれると細胞周囲にたまり「むくみ」となってしまいます。
のどが渇く
塩分を過剰にとると摂取したナトリウムが過剰になり、
ナトリウムの運び役のカリウムとのバランスが崩れます。
すると体はカリウムの代わりに水分を取り込み、
塩分濃度を薄めようとします。
塩分濃度を薄めるために水を欲する指令が出てのどが渇くのです。
塩の摂りすぎが引き起こす病
さらに、慢性的な塩分の過剰摂取は病気のリスクが高まる可能性があります。
高血圧症
慢性的に血圧が上がった状態が続くと高血圧症になります。
そうすると血管が傷み、突然の脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性が高くなります。
不整脈・心筋梗塞
塩分の過剰摂取が続くと心臓の鼓動が不規則になり不整脈となります。
ひどい状態になると酸素不足や栄養不足による
虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)も起きこしてしまいます。
腎臓疾患
塩分の過剰摂取が続くとナトリウムを外に排出するために腎臓に通常以上に負担がかかります。
負担がかかり続けると腎臓疾患の原因になる可能性あります。
胃がん
胃の中の粘膜が傷んでしまい、胃炎を起こしやすくなります。
胃がんになるリスクが高まると考えられています。
適度な塩分は体に必要です。
減塩を気にし過ぎるあまり、塩分が不足してはいけません。
ですが、過度に汗をかくスポーツなどをしない限り、
1日3回食事をしていれば、塩分不足を心配する必要はないといいます。
塩分は過剰になりやすい栄養素です。
塩分を過剰に摂取しないように
毎日の食生活を意識してみるといいかもしれませんね。