アンパンマンのマーチの歌詞の本当の意味…
歌詞に込められた思いとは…
やなせたかし作詞『アンパンマンのマーチ』
1988年放送を開始し、
今も続く長寿アニメ『それいけ!アンパンマン』。
放送開始からオープニングテーマは変わらず
『アンパンマンのマーチ』が使われています。
「愛と勇気だけが友達さ♪」というフレーズは
あなたも聞いたことがあると思います。
『アンパンマンのマーチ』の歌詞を書いたのは、
『それいけ!アンパンマン』の原作者・やなせたかし先生。
『アンパンマンのマーチ』の歌詞には、
やなせたかし先生のメッセージが込められています。
その本当の意味をあなたは知っていますか?
『アンパンマンのマーチ』の歌詞の本当の意味
『アンパンマンのマーチ』でよく知られている、
テレビのオープニングテーマとして使われている歌詞は実は2番なんです。
「そうだ うれしいんだ 生きる よろこび」から始まる歌詞は
2番の歌詞よりもずっと生きることへの問いかける内容になっています。
やなせたかし先生に大きな影響を与えた戦争
1969年に描かれた最初の『アンパンマン』は大人向けにかかれた作品でした。
登場するアンパンマンはおなかをすかせた子どもにアンパンを配る小太りの男です。
この物語が生まれた背景には、やなせたかし先生の戦争体験があるといいます。
1941年に徴兵され、22歳の時に日中戦争のため
中国に出征していたやなせたかし先生。
しかし戦後、自分たちが信じていたものが180度変わってしまいます。
それまで「正義」とされていたものが否定されてしまいました。
やなせたかし先生は『アンパンマンの遺言』でこう語っています。
“正義のための闘いなんて どこにもないのだ
正義は ある日 突然反転する
逆転しない正義は 献身と愛だ
目の前で餓死しそうな人がいるとすれば
その人に 一片のパンをあたえること”
さらに大きな影響を与えたのが、
京都帝国大学法科生から予備海軍少尉となるほど優秀だった弟の戦死でした。
自分よりも優秀だった弟の死にずっと
「なぜ自分は生き残ったのか」を問い続けたやなせたかし先生。
そして生まれたのが『がんばれ!アンパンマン』であり、
『アンパンマンのマーチ』だったのです。
東日本大震災の直後、ラジオ局には
『アンパンマンのマーチ』のリクエストが殺到したそうです。
そのことを聞いたやなせたかし先生はこう話していました。
「今度の震災の時にですね、いちばん多く歌われたのがアンパンマンのテーマソングであったというのを聞いた時はね、本当にうれしかった。役に立ったと思いましたね。
僕も長い間ね、自分は、いったい何のために生まれたのか、何をして生きるのか、ずいぶん悩んだんですけど、やはり、だから自分は子どものためにお話を書いたり、絵本を描いたりするのが自分の天職だなあと、このごろになって思うようになった。」
震災の時、この歌詞に勇気づけられた人が多かったんですね!!
1番からじっくり聞くと本当に心にしみてきます!
ネットでの反応
・今まで聞いてたの2番だったのか・・・知らなかったよ
・1番の歌詞が本当に哲学的なんだな!
・そんな背景があったんだなぁ・・・まじで深いわ
・東日本大震災直後にアンパンマンの歌を聞いて涙が出来てたよ