人類史上最も危険な心理学実験
恐ろしすぎる実験の数々だった…


人類史上最も危険な心理学実験

科学者を成功に導くのは
新しい知識を得るための飽くなき探求心です。
しかし、その探究心が倫理に触れることもあります

科学者は自分の研究分野への情熱が高まるにつれ、
誰が傷つくのかまでは思いが至らない、ということがありがちです。
そういう点では世界一の悪人って言っても過言ではありません。

今回はそんな人類史上最も危険な心理学実験の数々を紹介します。

ゲシュタルト崩壊実験

ゲシュタルト崩壊とは
全体性を持った構造物から全体性が失われる事です。

有名なのは文字のゲシュタルト崩壊。

同じ文字を何回も書き続けているとある時から
「あれ?この字ってこんな形だったっけ?」と
文字全体を認識できなくなってしまいます。

そして、過去には文字ではなく
「人間の人格」に対してこの現象を試した実験が行われていました。

実験内容としては被験者を鏡の前に立たせ、
鏡に映った自分に対し・・・。

「お前は誰だ?」

と、1日数回語り掛ける。たったそれだけです。

そんな事を何日も何日も繰り返させ、
被験者の精神状態を観察していったのです。

その結果、

実験開始後、1週間程で判断能力が鈍り、単純なミスが増え始めた。

実験開始2週間で、独り言をつぶやく回数が増え、時折独りで会話をする事があった。

3週間経つと、身振り手振りを交えて誰かと会話をするなどの異常行動が目立ち始めた。

完全に、自分以外の誰かを妄想で作り上げている。

2ヶ月後には、完全に自我を失い、自分が何故ここに居るのか分からなくなっていた。

最終的には、自傷行為を行ったり自殺しようする人が現れた。

スタンフォード監獄実験

普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられことによって、
その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験が行われた。

スタンフォード大学地下実験室を改造し、
刑務所が作られ新聞広告などで集めた普通の大学生などの
70人から選ばれた被験者21人が送り込まれた。

実験期間は2週間で21人の内11人を
看守役に10人を受刑者役にグループ分けし、
それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた

その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく
受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明された。

しかし、一日15ドル(1600円程度)で雇われた中流家庭の学生が独房に入れられ、
コイン投げで囚人役となったものは自分達が犯していない罪で逮捕され、
本当の監獄にいると感じられるように仕向けられた

囚人役は衣服を脱がされ、シラミ駆除剤を散布された。
小さな独房に放り込まれ、トイレ以外はどこにも行けない。
トイレには目隠しをした状態で行かなければならない。

あまりに酷い状況なので数日のうちに
普通の真面目でまともな者たちが泣き崩れたり
仲間を虐待したりするようになったという。

ミルグラム実験

俗称としてアイヒマン実験とも言われています。

この実験は心理学科の講義で必ず取り上げられる
「権威への服従」実験として知られる。

ミルグラム博士は本人が悪事だとわかっていることを
実行させる難しさを知りたかった。

権威を持つ者がOKと言いさえすれば
ほとんどの人々はまったく見知らぬ人間も殺すであろう、と・・・
また、別の角度からこの実験を見ると

「人はどこまで残酷になれるのか?」

という事も観測していたと言われています。

実験は極めてシンプル。

ある役者が別室にあるニセの電気椅子に座る。
一方こちらの室内ではもう一人の役者がその椅子に座った役者に実験を行う博士を演じ、
同じ室内にいる被験者にその電気椅子の制御が任される。

博士は被験者に別室にいる役者がある一連の単語を思い出さなければ
罰として電気ショック与えるよう指示する。

実験が進むにつれ、
電気ショックの強さとその犠牲者の苦痛の訴えは激しさを増していく。

実験は普通の人が博士の指示を理由に
全く面識のない相手にどれほどの苦痛を与えるのかがテーマなのだ。

この実験は善良な人々が悪の手先になる方法を
世界中の邪悪な博士たちに方法を教えてしまっただけではない。

電撃ショックを与える役だった真の被験者の中には
権威のある人物への不信感を抱くようになってしまったものもいる。

実験中に彼らは誰かを殺しているかもしれないことを
理解してひどく不安定になり苦しんだり、
自分の爪を皮膚に食い込ませるなどの行動をとった。

この実験からごく普通の環境で育ち通常の良心を持っていたとしても
ある一定の条件下ではどんな残酷なこともやってしまう可能性があることが分かりました。

ザ・サードウェーブ

アメリカ人をファシストに洗脳することが可能かそれを実験した。
この実験では学校の先生をしていたロンが
学生達を熱心なナチ党員にしてしまったのだ。

きっかけは学生たちに

「一般のドイツ人はドイツのナチ党がユダヤ人にした行為を知らないかもしれない」

と話したことだった。
彼が受け持つクラスの学生はその言葉を信じなかった。

ならば実際にそれを学生たちに示してみようと考えた彼は
歴史の授業の中である社会運動を開始した。

彼はその運動をザ・サードウェーブ(第三の波)と呼び、
民主主義排除を目標に掲げた

この実験では人に左右されやすい従順な子供たちが
いとも簡単に民主的な思想を放棄する詐欺にかかってしまうことを示しただけでなく、
子供たちに自前のヒットラー青年隊を組織する実践的な入門書を与えてしまった

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