タクシーをガソリンスタンドで見ない理由…
意外と知られていないと話題に…
普段、路上では沢山のタクシーが走っているのに
ガソリンスタンドでタクシーをあまり見かけないことを
不思議に思ったことはありませんか？
タクシーもエンジンを積んでるので
当然、燃料を補給しないと走れません。
一体タクシーはどこで燃料を補給しているのでしょうか？
今回はタクシーをガソリンスタンドで見ない理由を紹介します。
タクシーをガソリンスタンドで見ない理由
実はタクシーの9割はガソリンではなく
プロパンガスを使って走っています。
プロパンガスは家庭の給油器の熱源などにも使われている燃料の一種です。
実はタクシーがプロパンガスを利用して走っているのには
明確な理由があります。
タクシーがプロパンガスを使う理由
ガソリンと比べて燃料費が圧倒的に安い
コストが優先されるタクシーなどの営業車において
プロパンガスの安さは魅力的です。
価格はレギュラーガソリンと比べると
1リットル当たり20〜25円程値段が違います。
ガソリンや軽油との課税率の違いも影響しているようです。
タクシーは1年で10万kmも走ると言われていますので
プロパンガスを使った方が圧倒的にコストの面で有利な訳です。
かつては燃費そのものもガソリン車に比べて
プロパンガスの車の方が良かったようですが
最近ではガソリン車の燃費が向上していることもあって
燃費に関してはあまり差がないようです。
エンジンの寿命が長持ちする
液体のガソリンやディーゼルと比べて燃焼率が良いので
エンジン内に汚れが付着しにくく寿命が長持ちします。
プロパンガスの車は盗まれにくい!?
プロパンガスを燃料として使うことのメリットに
車が盗まれにくいという点があげられます。
盗んだところで通常のガソリンスタンドでは給油できません。
そのため、車泥棒にしてみれば
盗んでも仕方がないということになります。
また、多くのタクシーが最近の乗用車では一般的ではない
コラムシフトレバーを採用しているため、
扱いづらいという点も防犯に貢献しているようです。
二酸化炭素の排出量が少なく環境に優しい
プロパンガスを使って走る車の特徴として
排気ガスがクリーンで環境に優しいという点があげられます。
ちなみにガソリンの二酸化炭素の排出量を100とした場合、
プロパンガスの場合は85ほどだそうです。
なぜタクシー以外の車はプロパンガスを使わないのか？
燃料代が安くて環境にも優しいとなれば
なぜタクシー以外は車のプロパンガスを燃料として使わないのでしょうか？
まず、一番の理由として
プロパンガスを充填できるガソリンスタンドが
非常に少ないという点があげられます。
実際にタクシーがプロパンガスで走っているわけなので
対応しているガソリンスタンドは探せばあるはずですが
ガソリン車に比べると不便を感じることは間違いありません。
また、ガスボンベなどの定期的なメンテナンス代が発生するというのも
プロパンガスで走る車のデメリットと言えます。
プロパンガスが爆発する危険性は?
一般の人はタクシーに
プロパンガスのボンベが積まれていることを知りません。
しかもお客さんが座る後部座席のすぐ後ろにガスボンベがありますが
もしそのことを知っていたらタクシーに乗ることを
躊躇してしまう人もいるかもしれません。
一般的にはどうしても
「プロパンガス=爆発しやすい」というイメージがありますので
もし後ろから追突でもされたら・・・
しかし、車に取り付けられているガスボンベは
衝撃に耐えるように強化されたものが取り付けられていますし、
そもそもプロパンガスはそう簡単に爆発するものではありません。
ガスというのは空気とある一定の割合に混ざり合った時に爆発します。
なので、空気と混ざり合うことないボンベの中のプロパンガスが
衝撃などを受けることによって突然爆発するということは
基本的にはあり得ません。
また、何らかの理由で車が燃えるようなことがあったとしても
爆発の可能性は非常に低いと言えます。
プロパンガスを燃料とするタクシーは
トヨタと日産自動車が供給していますが
そのうち9割をトヨタが供給しています。
トヨタがタクシー専用車の生産を2017年末に中止し、
プリウスなどと同じガソリン・ハイブリッド車に
タクシー専用車を切り替えています。
今後、日本国内からプロパンガスを燃料とするタクシーが
消えてしまう可能性もあるかもしれませんね。
ネットでの反応
・ガソリン高い時はプロパンがうらやましく思う。
法規制見直せばそのうちガソリン・軽油・プロパン・ＥＶ電気・水素の
供給できるスタンドが出来たら、車も増えそうだし、
田舎ほど必要なインフラだと思う。・タクシーってさ普通にテロに使われないのが不思議なんだよな
・元タクシードライバーです。
他県に行くとLPガスのスタンドを探すのが大変です