ロシア発の自殺ゲーム「ブルーウェール」
正気の沙汰ではなかった…


ロシア発の自殺ゲーム「ブルーウェール」

2015年、ロシアを発端に始まった
自殺ゲーム「ブルーウェール」

日本語で「青いクジラ」といい、
自ら陸に乗り上げ自殺する習性があることからこの名がつけられた。

このゲームは自殺願望がある未成年を引き込み、
「決められたルールに従えば異世界に行って救われる」という刷り込みを行う。

現実へ不満が強く特別な存在への憧れが強い
ティーンエイジャーの心をついている。

ロシアでは2016年4月までに130人以上の自殺者を出しており、
自殺ほう助の厳罰化や犯行グループの摘発など対策に乗り出している。

ブルーウェールの残酷なルール

このゲームは自殺願望を持っている未成年が中心に集められる。

「お前は太っている」「醜い」「負け犬」

といった言葉で
この世界に居場所がない事を信じ込ませる。

こうして自己肯定力のない少年少女の死にたいという気持ちを煽り、
追いつめたのち、

「特別な手段で死ねば、別の世界で救われる」

という事を伝えるのだ。

死後の世界の美しさや先に逝ってしまった少女への称賛で死の美化を行う。
霊的な魅力を感じさせる部分は、ある種の宗教のようなものである。

ルールはグループによってまちまちだが、
現在拡散されているルールは以下のとおりである。

引用:https://twitter.com/csugiono/status/859058642238046208

1日目、手に「f57」と刻み、写真を撮って管理人に送る。
2日目、朝4時20分に起き、サイケデリックなホラー映像を見る。
3日目、3回リストカットをし、写真を撮って管理人に送る。
(中略)
10日目、屋根に上る。(なるべく高いところ)
11日目、手にクジラを刻む。写真を撮って管理人に送る。
(中略)
26日目、管理人が死ぬ日を言うので、それを受け入れる。
27日目、朝4時20分に起き、線路へ向かう。(見つけたどの線路でもいい。)
28日目、一日中誰とも話さない。
29日目、「自分はクジラ」だと誓う。
30~49日目、毎日朝4時20分に起き、ホラー映像を見て、彼ら(管理人)が送った音楽を聴く。そして一日一回体を切る。「クジラ」と話す。
50日目、高いところから飛び降り、命を捧げる。

このパターンでは飛び降り自殺をすすめているが
線路に寝そべって斬首する形をとっているものもある。

このようにまじないのような行動をさせることで
プレイヤーは霊的な世界へより没頭するようになる。

神のような視点を持った管理人が精神的に追い詰めた上、
死までの経過を監視していると思い込ませる算段だ。

ツイッターでは「F57」「F58」のハッシュタグで実行されている。

https://twitter.com/claire910523/status/859039638081511425

引用:https://twitter.com/claire910523/status/859039638081511425

犯人の目的

8つの「自殺グループ」を運営していた
フィリップ・ブデイキン(21)が逮捕されている。

ブデイキンは未成年らに最高の物事はSから始まる
semiya(家族)、Saturday、sex、suicideだと教え、

「あとどれだけの退屈な日々をこうやって過ごすつもりだ?」

と問いかけるなど彼らの存在を巧妙に否定し、
分かっているだけで15人に自殺するよう指示

うち10人が実際に自殺したという。
ブデイキン逮捕後には一時的に未成年の自殺者は減少したそうだ。

しかし、今になって再び自殺者が増加した理由は定かではないという。

模倣犯による犯行も考えられるが

「犯人は心理学に精通しており、思春期の少年少女を巧み操っている。

少女には自分が“太っている”と信じ込ませ、
少年には自分が“負け犬”だと信じ込ませる。

そこで、この世界とは違う世界があると教え、
彼らは別世界に行くことができる選ばれた人間だと納得させる」

とロシア紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」が報じている。
引用:http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201703_post_12487.html

中国でもブルーウェールが広まる

5月11日、中国の新聞社「中新社」が
チャットアプリ「QQ」内の自殺ゲームグループ12個を摘発したと報じたのだ。

ついに東アジアにも進出してきたブルーウェールの波。
もし日本に上陸すれば秘匿性の高い日本のSNS文化では
拡散を止められないかもしれません。
引用:http://www.afpbb.com/articles/-/3127756

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