電車の中で見かける車両番号、カタカナの意味…
あまり知られていない法則性が話題に…
電車での通勤・通学の時に電車の車体の真ん中、電車内で
「モハ115-1105」「クハ208-2106」
このような暗号のような文字列を見たことあると思います。
これらのカタカナや数字が何を表しているのかご存知でしょうか?
毎日のように見るけれどそもそも
それに意味があるということすら考えたことがない・・・
という人も多いのではないでしょうか。
今回は電車の中で見かける車両番号、カタカナの意味を紹介します。
電車の中で見かける車両番号、カタカナの意味
通勤・通学で車体で「モハ」や「クハ」などと書いてあるのですが
この暗号のような文字列を車両番号と言います。
一見、暗号のようなこの文字列は
実は1両ごとに付けられた車両の名前です。
車体の中央下やそのほかにも室内の車両同士の扉付近の上の方に
「クハ481-105」などと記載されているのを見かける事が出来ます。
車両番号の意味
①電車の種別を表す記号
ク:運転台付き(正しくは制御車と言います。基本的に先頭車です)
モ:中間電動車(運転台は付いていないけどモーターが付いている中間の車両)
クモ:運転台も付いているし、モーターも付いている(制御電動車)
サ:モーターもない運転台もない。ただ引っ張られているだけの車両
ちなみに「モ」はモーターのモ。
「ク」はくっついて走るのク。
「ク」が何にくっついているかと言えば「モ」です。
「サ」は差し込むのサ。
電車に連結する時、先頭車にも最後尾にもなりません。
言うなれば客車で編成の中間に差し込んで使う。
なので差し込むまたは差し挟まれるの「サ」となったようです。
②使い方(用途)を表す記号
ハ:普通車(自由席、指定席、単なる通勤電車)
ロ:グリーン車
シ:食堂車(現在、電車でこれを持っている車両はありません。)
ネ:寝台車(「ハ」、「ロ」などの後ろに付く特殊な記号)
ヤ:訓練車や職員用の電車を表します。
③電気方式を表す数字
実は電車と言っても直流と交流と2種類の電気方式が存在します。
一見、外観は同じ電車でも基本的に双方に乗り入れる事は出来ません。
ただし、特殊な装置をつけた交直流電車の場合は
どちらもオッケーです。
1〜3:直流
4〜6:交直流
7〜9:交流
※近年開発されたJR東日本の車両形式には
東日本(East)を表すEを頭につけています。
④種別グループを表す
一応、基本的にはJRの電車というのは使う用途が決まっています。
そのため、一部の特別な運用を除いて
特急が普通電車として走る事はあまりなく、
通勤電車が特急として走る事は絶対にありません。
(私鉄は違います。)
0〜3:通勤型・近郊型電車
5〜8:特急型電車
9:実験用車両など特殊な電車
⑤設計の順序
例えば山手線の車両(E231系)の場合
23という系列の1番目のタイプの車両という感じで表します。
⑥製造番号
その系列の車両の何番目に製造されたかを表しています。
ただし、ほぼ同じ系列でも例えば寒冷地対応の場合、
これは1000番と分類して115-1023みたいにつける事はあります。
なので実際に「1000両も製造された」というわけではありません。
車両番号の具体例
クハE230の場合
「ク」:制御車
「ハ」:普通座席
「E」:JR東日本の車両で比較的新しい
「2」:直流
「3」:通勤用
「0」:E231系の一種
ということがわかります。
ハイフンの下の製造番号はE231系では
500番台が山手線という法則性があるそうです。
サロE657の場合
「サ」:付随車(中間車)
「ロ」:グリーン車
「E」:JR東日本
「6」:交直流
「5」:特急
「7」:E655系の後に出来たE657系、製造番号は4台目
モハネ583の場合
「モ」:電動車(モーターが付いてる)
「ハネ」:B寝台付き
(寝台車の設備がついているものは等級で
「ロネ」:A寝台、「ハネ」:B寝台と区別します)
「583」:交直流方式の特急電車である583系
ネットでの反応
・圧倒的に直流通勤型、近郊型電車が多くて番号が足りなくなるので
西日本のWか1000になりそうですね・マニってカタカナ記号も常磐線水戸駅構内でみかけましたよ
・わが北海道にはキハだらけなのは
電車じゃなく、ディーゼル気動車だらけだからなのですね・・・