空き巣に狙われる家はこんな家…
当てはまってたらカモにされる危険性が…



空き巣の侵入手口で最も多いのは
「無締り(無施錠)」、「ガラス破り」 です。

この2つの侵入手口による被害が全体の約8割を占めていて、
一般的にイメージされるような、
いわゆる「ピッキング」は全体の1割弱となっています。

マンションの中高層階では、
「無施錠」による被害が多くなりますが

「戸数があるから大丈夫」
「高層階だからわざわざ空き巣に入られないだろう」

などとといった油断から
無施錠で出かけてしまう人が多いことが背景あります。

空き巣に狙われる家はこんな家

空き巣はそんな油断をついて
屋上からロープを伝っておりてきたり
ベランダ伝いに移動したりして
開け放しの窓や玄関から堂々と侵入します。

多くの人が出入りするので
住人を装えば怪しまれないのも盲点です。

頭と肩さえ入れば小さな窓からでも
簡単に侵入できてしまうのです。

空き巣の滞在時間は長くて10分です。

「近所のコンビニまでちょっと買い物」
「ほんの数分だから」という甘えが
被害につながってしまいます。

空き巣は計画的にそれまでの経験と勘に基づき
カモになりそうな建物の特徴をきちんと見極めて選んでいるのです。

こちらの表は警視庁が行った
実際に摘発した空き巣犯行者35人への聞き取り調査の結果です。

実行犯達の証言によれば
侵入した家を選んだ決め手として
「クレセントを外せば入れる」と答えたものが
40%でもっとも多い結果になりました。

空き巣がカモと考える「クレセント」とは
俗にいう窓の鍵のことで
半円形のレバーを回転させて締める金具のことです。

厳密には鍵ではないため
窓ガラスさえ割れれば空き巣でなくとも
簡単に開けることができます。

事実、空き巣の侵入手口で
最も多用されているのはガラス破りであることから
クレセント錠一つの窓は狙われやすい傾向にあります。

そのため、クレセントの他に
補助鍵がある面格子がついている、防犯フィルムが貼ってあるなど
一手間かけないと侵入できない構造にしておけば
空き巣はそれだけで嫌がります。

実行犯への聞き取り調査からもそれは明らかで
空き巣は侵入に5分以上かかると
約7割が犯行を諦めることがわかっています。

また、正面をきって入ってくる空き巣も沢山います。

戸締りしていない家が狙われるのは当然ですが
きちんと施錠していても特殊な技術でピッキングしたり
サムターン回しといって割った窓やドアの郵便受けなどから
手や工具を伸ばし、鍵のつまみを回して解錠して入ってきます。

実はこの程度の施錠開けは空き巣にとって朝飯前で
クレセントを開けるのとたいして労力が変わりません。

空き巣は侵入に時間がかかることを非常に嫌うので
ピッキングに強いシリンダーに変えるなり
サムターン対策を施した商品に交換するなりして
施錠の難易度を上げることが大切です。

空き巣の侵入口の約8割は窓からです。

ベランダ、居室など入りやすそうな窓を見つけてやってきます。
そのため、そもそも窓に近づきやすい家は狙われる傾向にあります。

特にベランダや高窓の周囲に足場があり
侵入口まで容易によじ登れそうな家はカモにされます。

調査によると実際に空き巣が侵入を決めた理由の中に
ベランダに登りやすい家が多いといいます。

空き巣が足場に使うものの具体例として
出窓の屋根、塀、物置、カーポートの屋根、排水管、
エアコンの室外機、電柱、ポリバケツ等が挙げられます。

このようなものがある家は注意し、
早急に配置を見直したほうがいいでしょう。
それだけで標的になってしまいます。

侵入口の窓がブロック塀に囲まれていたり、
樹木が生い茂って玄関周りやベランダの視界を遮っていたりする家も
格好の標的です。

人目につきにくい上、身を隠すことも可能だからです。

線路沿いだったり、雑音の多いような場所では
もしかしたらガラスが割れる音にも気が付かないかもしれません。

しかし、大きな音を出さないガラスの割り方もあるので
死角にならないようにすることが大切です。

マンションや集合住宅の場合、非常階段から屋根上に上がり
ロープなどでベランダに降りる下がり蜘蛛と呼ばれる手口があり、
侵入に成功下空き巣はバルコニー伝いに隣の部屋に移動したりもします。

人の視線は基本的に上に届きにくいため、
最高層にある部屋は1階や2階に次いで
狙われやすい傾向にあります。

有効な防犯対策

見通しを妨げる障害物は取り除いたり、
暗く死角になる場所には
センターライトを取り付けるなどで対応したほうが良いでしょう。

窓自体を防犯に強いガラス窓に交換する方法もありますが
それはやはり高額です。

比較的安価で簡単にできる方法としては
まずは玄関と同じように1ドア2ロックが基本です。

通常の鍵のほか、上部か下部に補助錠(ストッパー)の設置で
窓を開けにくくすることです。

また、窓の破壊を守るためには防犯フィルム、
窓の衝撃を察知し、大きな音を出す振動アラームを
取り付けるのもいいでしょう。

そして、出かける時には1階の窓のシャッター・雨戸を閉める。
窓に補助錠を付ける。

短時間であれば明かりをつけて可能なら周囲を明るくすることが鉄則です。

もし空き巣に狙われやすい特徴がいくつも当てはまった方は
今一度防犯対策を見直す必要があります。

ぜひ、今すぐに対応しましょう。

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