男が嫌いと悩む30代女性の相談…
完全に論破した住職の正に胸がすく回答が話題に…
男が嫌いと悩む30代女性の相談
「男性という存在を好きになれない」と悩む30代の女性が
自分の男性観を交えてある住職に相談を寄せました。
■相談内容
私は男性を信じることができません。
怖いというより、嫌い。話をしてもつまらない、頼りにならない、といった感情です。
東日本大震災の影響で不安が募り、
若い男女に結婚志願者が増えているといいます。私はそれを聞き、「なぜ?」と思いました。
知識を得ていけば、男性に求めなければいけないことなど
それほどないのではないかと思ってしまいました。昔の日本男児だらけの日本であればそうは思わないと思いますが、
現代男性のように打てば崩れる人たちに
何かを求めようとは思えなくなってしまいました。現在お付き合いしてくれる方がいますが、
全くと言っていいほど普通のコミュニケーションを取ることを
自分で制御してしまいます。頼りにできない人間と結婚という形を取るのか、
尼さんになることも手なのかもしれない。
この状況を打開できる方法を教えてください。
(静岡県 30代女性)
住職の回答
回答された住職は小池龍之介住職です。
■住職の回答
男性に対する期待値が異様に高いため、
自縄自縛で苦しんでおられる。それが文面を拝見しての第一印象です。
男性に対して端的に興味がない人はわざわざ「嫌い」とも感じませんし、
「打てば崩れそうで頼りないからダメ」と、ことさらに否定したくもなりません。「自分を楽しませられるよう、会話をリードすべきだ!」
「頼りがいがあって、ただ一方的に自分を守ってくれる人であるべきだ!」。そうして幼児みたいに庇護されたい欲望を持っておられるがゆえにこそ、
それを満たせない現実の異性に嫌悪感を抱かれているのでしょう。けれども、よくよく考えてみれば、
「頼りにできない人間と結婚かあ…」と迷っておられる傲慢さ以外に
いったいご自身は相手に何を差し出しているのでしょうか。かつての「日本男児」ですら、
徹底的な男尊女卑の特権を得ることといわば交換に
女性を庇護していたのです。現代のように男女平準化した時代に
何も差し出さずに「ただ勇ましく庇護してほしいよー」と駄々をこねても
そんな人を心から愛し守ろうと思える聖人君子はこの世にいません。ご自身の陥っている状況を客観視するには
反対側から考えてみるのが役立つかもしれません。すなわち、
「近頃の女性は女らしいおしとやかさもかれんさもないから好きじゃない」
とスネている男性に対して、あなたはやさしく、
ないしは女らしく振る舞おう、という気になるでしょうか。「他人の過ちを大げさに取り上げることにより、
イカサマ師は自分の過ちを見えなくしてしまう」とは
『法句経』に残る釈迦の言葉です。「頼りがいのある男性に出会えないのは自分の性格ゆえでは?」と
視線を180度転回してはいかがでしょうか。
回答者・小池龍之介
冷静に一つ一つの女性の考えの誤ったところを
指摘した回答内容は素晴らしいですね。
頭から相手を否定するのではなく、
悩んでいる女性にこういう考え方をしてみたらという
寄り添った視点の内容になっているところは
さすが僧侶の修業を積まれた方と言えます。
小池龍之介という住職
小池 龍之介
1978年(昭和53年)12月15日生まれ)
日本の初期仏教の僧。
月読寺住職、浄土真宗系単立寺院沙光山正現寺住職。
2003年(平成15年)にウェブサイト『家出空間』および
寺院とカフェを融合させた『iede cafe』を立ち上げる。
現在では一般向けの坐禅指導のほか、
執筆活動も積極的に展開している。
自身でお経を唱えず、
葬儀・法要にかかわらない異色の僧侶とコメントしている。
ただし、住職を務める正現寺での、葬儀・年忌法要では
浄土三部経や般若心経を用いる。
一般的な住職の活動に留まらず、
幅広く執筆活動やネットを活用して
自身のメッセージを発信されている小池住職。
相談者も小池住職の回答が心に沁みたのではないでしょうか?
この住職の論理的でいて思いやりに溢れた回答内容で
相談者の頑ななまでの男性観に変化が現われれば
新たな人生が開かれるかもしれませんね。
ネットでの反応
・東大卒の僧侶とは月9の山ピードラマ『私に恋したお坊さん』を思わせるwww
・こんな風に論理的な回答をしてみたい
・僧侶に対するイメージが変わるようだ
・相談するくらいなんだからこの女性も救われたいと願っていたんだろう