2011年に起こった落とし穴死亡事故。
誕生日の夫を驚かせようと妻と友人達で作った
落とし穴に夫婦で落ち、死亡した事故。

今回はそんなサプライズでの落とし穴死亡事故を紹介します。


落とし穴死亡事故とは

2011年8月、石川県かほく市の大崎海岸で
新婚夫婦が犠牲になった「落とし穴死亡事故」。

夫婦はその年の4月に結婚したばかり。
新婚の妻の発案で、誕生日を迎えた夫を驚かせようと友人らが
深さ2.5メートルほどの落とし穴を掘り、
ここに落ちた夫婦が砂に埋もれて窒息死した事故でした。

落とし穴は波打ち際から約40メートルの砂浜に
約2・4メートル四方、深さ約2・5メートルの落とし穴を掘り、
ブルーシートで覆って上から砂をかけておいたようです。

シートの上にかぶせてあった砂が転落に伴って
穴に向かって落ち込む形となり、2人は砂に埋ま、
友人らはクラッカーなどを持って現場近くで待機していました。

その後、石川県警は
重過失致死と海岸法違反の疑いで妻と友人6人を書類送検。

妻を被疑者死亡で不起訴処分、友人6人を起訴猶予処分としています。

これに不服だった夫の両親は、

「5時間かけて掘った穴に落ちれば死亡する可能性があると予測できたはずだ」

として、2012年10月に穴を掘った友人らに
合計約9100万円の損害賠償を求め訴訟を起こしました。

民事裁判の結果

金沢地裁は2014年10月28日、
「危険性は予測できた」などとして、
落とし穴の計画を発案した妻に友人より重い責任があると認定。

妻の責任分として両親に約1030万円、
このほか妻の両親と友人6人に連帯して約3100万円を支払うよう命じた。

友人らは口頭弁論で

「妻が夫を誘い出して穴に落とし驚かせる計画だったが、
途中で気付かれ、夫婦でじゃれ合ううちに一緒に転落した」

と証言していた。
さらに、夫も穴の存在を認識し、自ら転落した」と夫の過失も認めた。

穴の周囲を歩いた後に妻と転落したことから、
「穴を認識し、妻と故意に転落したと推測できる」と過失の一部を認め、損害額を減額した

また、今回の穴の深さは法律違反でした。
海岸法では無許可で海岸の土地を1.5メートル以上掘ると違法です。
1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます

死亡した夫婦やその友人からは許可申請が出ていませんでした。
もっとも、仮に申請されたとしても落とし穴を掘る目的では許可されません。

5時間かけてこんな穴を掘るとか・・・
どうして危険だと思わなかったのでしょうか。

ネットの反応

・友人が予想通りの見た目で納得

・当時「こんな死に方は嫌だな…」と思った記憶がある

・妻の発案ってことに驚き

・赤い糸の女っていうドラマで同じシーンあったなぁ

フジテレビの昼ドラ『赤い糸の女』で同様のシーンがあり
当時不謹慎だと批判されていました。

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