反抗期がない人は危険信号だった
反抗期の必要性と対処法…



小学校高学年から中学生になると子どもは思春期を迎えます。
同じくらいの時期に反抗期も迎えますね。

思春期の子どもは親から自立しようとして反抗的になるものです。

親からの自立と依存の中で葛藤し、
様々な悩みにぶつかるのが思春期の子どもの特徴になります。

しかし、中には思春期を迎えても
親に対して全然反抗的にならない子供もいます。

実は、反抗期がない子どもは
アダルトチルドレンになってしまう危険性
があります。

(人間関係で生きづらさを感じてしまう大人のこと。ストレスに弱く、精神疾患になりやすい。)

反抗期がないことはむしろ危険信号だったんです。

反抗期がない人は危険信号だった

反抗期には2つの時期があります。

第一次反抗期は幼児期に親の言うことをきかなかったり、
強情を張る時期のことで「イヤイヤ期」ともいわれています。

そして、第2次反抗期
青年期の始めかそれより少し前にふさぎ込んだり、
親に反抗したり人に逆らって乱暴をしたりする時期のことです。

この時、子どもたちは心の中で無意識に

「このまま成長して大人になり、
いずれ自分は親から離れて自立しなければ!」

「親の価値観がすべて正しいわけじゃない。
自分には自分の考え方があるんだ!」

という風に思うようになります。

しかし、幼児のように親が大好きなままだと離れていくことができません

だから親のことが嫌いになるようにできているんです!
これが反抗期の正体。

反抗期では心身にともに
大人になる準備・親離れの準備を行っているということです。

反抗期は必要なプロセス

子供が赤ちゃんだった時から子供は親に支配されています
親の言うことは絶対ということです。

親の価値観を押しつけられ、
子どもは受け入れがちになるということです。

反抗期をむかえると自分でひとり立ちしていくため、
親の価値観から脱皮していきます。

つまり、親の支配からのがれていくようになります。
通常ではこのようなプロセスを経て精神的に自立していきます

ただ、スマートな親の場合においては
初めから子どもの主張を尊重しています。

つまり、ある程度の距離感があるということです。

通常の親は反抗期が来たときに初めて
子どもの主張を尊重することも学ぶことが多いです。

初めから自分の主張ができる環境が育てば
親に反抗する理由がありません。

つまり、反抗期がないのです。

自分のやりたいことが明確で
それをやることにより自ずと自立していきます。

反抗期がないと危険な理由

本当は親の価値観から抜け出したいのに
反抗期がないように見える子たちもいます。

つまり、自分の主張を言えないような環境になっていることです。

抑圧的な環境によって自分という要素を
骨抜きにされてしまうのです。

その結果として、反抗期にもかかわらず
反抗しない子たちが生まれるというわけです。

本人からすると反抗期であることすらわからないことでしょう。

自分という要素を骨抜きにされているのですから、
自分はあれをしたいという主張そのものが消え失せてしまうからです。

少しでも自分の主張あったとしても、
否定されるからあらかじめ言うのをやめようと無意識が働くのです。

「親の価値観=自分の価値観」という思い込みが
強く刷り込まれることになります。

親の期待に応えるための自分という方程式が成り立つのです。

また、自分はこうであるという強い主張がないことは、
親を否定するという発想そのものが生まれないからです。

子供が反抗できるのは親が健康であるから

反抗期にある子どもが親に反抗できるのは
子供にとって親が健康的であるからです。

「もし自分が親に反抗しても
親は自分を嫌いにはならないだろう」

「親は反抗されても不幸にはならないだろう」

という風に思えるから
子供も安心して反抗ができる。

しかし、もしも親自身がボロボロで
心や身体が今にも倒れそうな不健康状態にあった場合
子供もおちおち反抗なんてしてられません

それは

「今、自分が反抗なんてしたら、
親が本当に倒れてだめになってしまうのでは……」

と不安に感じるからです。

そう感じた子どもたちは反抗すること(自立の準備)を諦めて、
良い子のままでいようとするのです。

良い子を演じてしまった子どもが大人になると

反抗せずに良い子でいようと決めた子どもはその後どうなるでしょう?

あからさまな反抗期がなかったとは言え、
心の成長はしているのでどこかで
親に反抗したいという気持ちがあり続けてしまいます

そこで、

成人後に今までの不満が爆発する形で強い反抗を示す

就職や結婚をしないで、いつまでたっても自立しないというダラダラとした反抗を示す

などの行動をしてしまうことも(アダルトチルドレンの特徴)。

これは親からしてみると非常に怖いことですし、
本人にとってもストレスの大きいあり方です。

反抗期の子供の対処法

反抗期の子どもに一方的に意見を言っても無駄です。

まず相手の意見を聞いて、
正論の場合はそれを素直に受け止めましょう。

それが間違っている場合は意見をしっかり聞いたうえで話し合いましょう。

大人の意見がすべて正しいというわけではないので、
子どもの意見をしっかり聞いてあげることが大切です。

反抗期は、成長のために基本的に必要なのです。

子供が反抗期になった場合は素直に話を聞いてあげて、
より良い成長になるように手助けしてあげるような気持ちで
子供に接する事が大切なんですね。

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