AT車で絶対にしてはならない7つのこと…
あまり知られていないと話題に…
AT車で絶対にしてはならない7つのこと
いっけんするとマニュアル車に比べれば、オートマ車の運転は簡単そうに見えます。
オートマ車であれば初心者ドライバーが複雑なシフト操作や
クラッチ制御を行わなくても安心して運転できます。
そして、オートマ車の運転操作は簡単なため、
ドライバーは常に前方の道路状況にだけ集中できるようになります。
オートマ車であれば、上り坂での一時停車も全然怖くありませんよね。
上り坂で車を停止させてもまるで公園を散歩するかのような軽快に再発進させる事ができます。
しかし、オートマ車でも誤った操作を行えば車に致命的なダメージを与えてしまうんです。
今回はAT車で絶対にしてはならない7つのことを紹介します。
1.車が完全に停止するまで「D」から「R」へシフトチェンジしてはならない
誰もが一度はしたことのあるミスかもしれません。
急いでいたり、慌てていたりすると時に駐車する際、
車が完全に停止する前にシフトレバーを「D」レンジから
「R」へとシフトレバーを動かしてしまう事ってありますよね。
この行為は車の心臓部であるトランスミッションや
主要部品を破損させてしまう恐れがある大変危険な行為なんです。
車の移動中にシフトレバーを動かしてしまうと
車はブレーキではなくトランスミッションの力で止められることになります。
ブレーキが摩耗してブレーキを交換した時にかかる費用が約2万円です。
車の移動中にシフトレバーを「D」から「R」へのシフトチェンジを繰り返してしまうと
その修理費用に掛かる費用は最低でも25万円かかることになってしまいます。
2.車が完全に停止するまで「P」へシフトチェンジしてはならない
現行車種の新車を購入された方はこの過ちを起こす心配は必要ありません。
何故なら最新の車種には速度センサーが付いており、
車が動いている状態で「P」レンジにシフト変更される行動を
自動的にブロックしてくれます。
その一方で自動ブロック機能が搭載されていない愛車に乗られているドライバーが
車が停止する前に「P」レンジへシフト変更する行為を繰り返していた場合は要注意です。
急いでいたからにせよ危険を知らなかったにせよ、
この行為はトランスミッションを大きく痛めています。
「P」のギアはタイヤが回り出さないようにするためのもので
動いている車を止めるためのものではけっしてありません。
そのため、シフトギアが「P」に入っているときは
トランスミッションがロックされています。
つまり、この状態のタイヤは極端に大きな力を加えない限り
動くことは絶対にありません。
シフトギアを「P」へ入れると
タイヤに接続されているアウトプットシャフトをロックします。
車が動いている最中にシフトギアを「P」へ入れてしまうとロッキングピン、
または、アウトプットシャフトのいずれかが確実に破損してしまいます。
3.一時停止中にシフトレバーを「N」に入れてはいけない
赤信号の際、足をブレーキから離したくて
シフトレバーを「N」に入れているドライバーって結構いますよね。
または、一時停止中にシフトレバーを「D」に入れたままにすると
トランスミッションが摩耗と聞かされ「N」へのシフト変更をされているって人も居るかも知れません。
どのような場合でも、車のシフトレバーは「N」よりは
「D」に入れておいたほうが良い場合が殆どです。
車のシフトが「N」に入った状態でいると
当然ですが車が操作を受け付けなくなってしまいます。
非常時に急な操作をしなくてはならない場合、
対応が遅れてしまう恐れがあります。
また青信号に変わったとき「N」に入れたことを忘れてしまうと
エンジンを空吹かしさせてしまい「D」ドライブに入れているよりも
多くの燃料を消耗させてしまうことになります。
また、信号で止まっている最中によく行われているのが、
サイドブレーキを引く行為です。
何故かこれでガソリンの節約になると考えている人も多いようです。
実際のところサイドブレーキを引いて燃料を節約出来たとしても
誤差程度の燃料を節約できたかどうかでしょう。
赤信号で止まっているときには素直にギアは「D」に入れて
そして足はブレーキの上で待つようにしましょう。
4.下り坂でシフトレバーを「N」にしてはいけない
下り坂でシフトレバーを「N」に入れておけば
燃料が節約できると考えている人が多いようです。
実際、この行動は辻褄が合っているようにも思いますよね。
どうせ坂を下っているのだから慣性の法則で
シフトレバーを「N」に入れれば重力の力だけで進めると考えられます。
とはいえオートマ車の場合はシフトギアが「D」に入っていても
坂道で下っている場合には燃料を節約する作られているんです。
そのため、シフトギアを「D」に入れていても、
下り坂の時は勝手にガソリン代を浮かせてくれるというわけです。
そして、先ほど説明した事と同様にシフトギアを「N」に入れた状態では
緊急時に車をコントロールする事が出来なくなる危険性があります。
シフトギアを「N」に入れたの状態で
坂道を下って行く時は減速することしかできません。
必要に迫られた時に速度を上げる事が出来ません。
また、この状態のエンジンは最低限の回転数で回っています。
オイルポンプもまた最低限のスピードで動くことになります。
その結果、エンジンの冷却効率が悪くなり、
エンジンが摩擦と熱でダメージを負ってしまいます。
5.急発進をしてはいけない
急発進とは、シフトギアを「N」に入れた状態で空吹かしを行い、
シフトギアを「D」に入れて停止した状態から猛スピードで発信することを言います。
正常なドライバーであれば一般道でそのような危険な行動をする人なんていないと考えます。
しかし、一部のドライバーたちがこの急発進行為を行っているのが現状です。
この急発進はトランスミッションのバンドやクラッチを大きく損傷させてしまいます。
シフトレバーを操作するとき車は主要部品を摩擦の力で動かします。
シフトギアを「N」の状態でエンジンを吹かし、即座にシフトギアを「D」へと切り替えてしまうと
バンドとクラッチが大きくすり減ってしまうことになります。
またそれだけでなく、この行為を繰り返していくにつれ、
これらのパーツの摩擦を受ける力が損なわれていきます。
その結果、トランスミッションが滑るようになってしまい、
トランスミッションからパーツ交換が必要となり、
修理には高額な費用発生します。
6.ガソリンの残量が少ない状態を避ける
ガソリンが少なくなっている状態を表す
「ガスライト」が点灯している時の運転は危険です。
それでも多くのドライバーがガソリンが無くなる
ギリギリの状態になるまで運転をしてしまっています。
ガソリンスタンドが見つからなかった為やガソリン代を持ち合わせていなかった等
いろいろな理由があると思います。
しかし、ガソリンの残りが少ないことを知らせるガスライトを無視し続けてしまうと
ガソリンを満タンにする以上の面倒が発生してしまう危険性があるんです。
車は正しく走行するため流体圧力が正しくかかった状態を必要とします。
また、ガソリンはエンジンをはじめとして
車の様々なところで潤滑剤の働きをしています。
車内のガソリン量が少ないときは様々なパーツが普段より早く摩耗してしまいます。
7.トランスミッションを濡らしてはいけない
水がトランスミッションに入ってしまったら大変です。
おちょこ一杯のちょっとの水でも
車のトランスミッションの中はお祭り騒ぎになってしまいます。
水がトランスミッションに入ってしまった結果は
トランスミッションの交換が待ち受けています。
水なにが問題かというとトランスミッションに入り込んだ水は
クラッチの摩擦材に吸収されてしまいます。
これがクラッチプレートと素材をつなぎとめている接着剤を溶かしてしまいます。
また、水はサスペンションから流れ出し、
白いネバネバしたと物体となり、あちこちのパーツにまとわり付きます。
こうなると、洗浄して取るなんてことは不可能になってしまいます。
また水はトランスミッションのパーツを錆びさせてしまいます。
異変にどれだけ早く気がつくことが出来るかが重要ですが、
残念ながら大体の場合はトランスミッションのオーバーフォールが必要になってしまいます。
AT車は誰でも簡単に運転する事ができる操作性に
非常に優れた高度なメカニズムの結晶です。
しかし、誤った操作をしてしまうと繊細なシステムを故障させてしまう事もあります。
今回の内容は誰しもが行ってしまう可能性のある事だと思います。
正しい操作で安全運転に努めたいですね。