高速道路の路肩にある風車の正体…
意外と知らない高速道路の雑学が話題に…
高速道路を走っていてふと路肩やガードレールを見てみると
反射板に付いた風車のようなものに気づかれた方もいると思います。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/05/ascd.png)
これは一体何の目的で設置されているのでしょうか?
車が通るとクルクルと勢いよく回るのですが
何のために回っているのか・・・
今回は高速道路の路肩にある風車の正体を紹介します。
高速道路の路肩にある風車の正体
これは視線誘導設備の一種でデリネーターと呼ばれています。
視線誘導設備とは夜間や悪天候などで暗いときにヘッドライトの光を反射し、
ドライバーに道路の形状を示して注意を促す目的で設置されている設備の総称です。
他に次のようなものがあります。
・急カーブによくある看板、曲線部誘導票
・道路の脇に並んでいるポールのようなガイドポスト
・衝突・接触事故時の衝撃を緩和するクッションドラム
デリネーターの色
デリネーターの反射板の色は基本的に道路の左側は白色で
右側(高速道路では追い越し車線側)は黄色です。
事故の多いカーブや道幅の狭い箇所では両側共黄色だったり、
青色のデリネーターを設置したりと例外もあります。
風車が付いている理由
デリネーターの中でも特に羽が付いているタイプは
防じん型デリネーターと呼ばれています。
風車が付いている理由は反射板を掃除するためです。
この風車のプロペラ部分をよくみると裏にブラシが付いていて
車が通過するときの風圧を利用してプロペラを回し、
反射板を自動で掃除するようになっているのです。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/05/acs.png)
デリネーターの汚れは雨や霧など少ない水分でも自然に落ちるように作られているのですが
交通量の多い道路やトンネルの中などは車の排気ガスによってかなり汚れてしまいます。
この掃除をいちいち人間がしていたら莫大な人件費がかかりますし、
トンネル内だと掃除のたびに通行規制を行わなくてはならなくなり大変です。
それがこの防じん型デリネーターですとクルクルと風車が回ることで
勝手に掃除してくれるわけです。
風車が付いている理由が反射板を掃除するためというのはナイスアイディアですし、
走ってくる車の風圧でクルクル回るので電気を使わずとてもエコロジーですよね。
見かける機会があったらじっくりと確認してみたくなりますね。
ネットでの反応
・こうした工夫は太陽電池パネルの発電量を増やすためのアイデアとしても応用できそう。
・発電するのかと思いました。
・昔は人間の手で掃除してたんですよ。
ところが稲穂の生えてる区間は汚れてないので掃除しなくて良かったんです。
風に揺られる稲穂が反射面を磨いてくれるからですよね。
でそこにヒントを得て風車まで発展したそうですよ。