意外と知られてない社名の由来…
社名に込められた創業者たちの想いとは…
普段何気なく目や耳にしている会社名。
大企業であればあるほどその機会も多いですよね。
でも、一体なぜその名がつけられたのか由来をご存知でしょうか。
登録の際に書き間違えた……
2つ以上の言葉の頭文字をとった…
格言や故事から引用した……
など、由来はさまざま。
今回はそんな社名に込められた創業者たちの想いを紹介します。
社名に込められた創業者たちの想い
DHC
美容・健康関連企業の「DHC」は
「大学翻訳センター」の略であり
Daigaku Honyaku Center を略したもの。
サプリメントとかヘルシーとか
コスメなどのキーワードから想像もつかない由来である。
1972年に大学の翻訳業としてスタートし、事業を拡大させ
現在に至るといわれている。
ちなみにヘリコプターやラジオの事業などもしていたという。
ダスキン
ホコリを英語に訳した『dust(ダスト)』の『ダス』
創業当時に主流だった掃除道具『ぞうきん』の『きん』
この『ダス』と『きん』を合成し『ダスキン』となりました。
もともと掃除が大好きでどうにかして人の役に立ちたい!
と常日頃から思っていた創業者。
当初は「株式会社ぞうきん」という社名にしたらどうかという提案も
創業者の鈴木清一から出たといわれるが、
社員の「人に言いにくい」「嫁が来ない」などの反対により、この社名になった。
湖池屋
湖池屋の創業者である小池和夫の出身地は長野県で
近くに大きな湖(諏訪湖)がありました。
会社を設立した際、出身地にあった湖のように大きな会社に成長させたいという願いを込めて、
小池の『小』を『湖』にかえ、湖池屋という社名にしたようです。
映画『君の名は。』のモチーフにもなっているというあの諏訪湖から来ています。
カルビー
人間が生きていくうえで大切な栄養素である
カルシウムの「カル」とビタミンB1 の「ビー」を
組み合わせたもの。
創業時、カルシウムとビタミンB群が日本人に不足していることを知り、
健康に役立つ商品作りをめざして名づけられました。
健康に役立ちたいという思いが込められているそうです。
楽天
織田信長が行った経済政策の「楽市楽座」の「楽」と
「楽天的」の「天」を組み合わせたのが由来。
さまざまな商品・サービスが活発に取引される場である
「楽市楽座(らくいちらくざ)」に
明るく前向きな「楽天」のイメージを合わせることにより
「楽天市場」という名前が生まれた。
NIKE(ナイキ)
NIKE(ナイキ)の由来はギリシア神話に登場する
勝利の女神「ニーケー」から来ているそうです。
ちなみにロゴマークのスウッシュは
この女神の彫像についている翼がモチーフになっているそうです。
adidas(アディダス)
アディダスの創始者であるアドルフ・ダスラーの名前に由来しているそうです。
アドルフはアディという愛称で呼ばれていたそうで、
そこにダスラーをつなげたとのこと。
Coca-Cola(コカ・コーラ)
原材料としてコカの葉とコーラの実が用いられていたことが由来のようです。
ちなみにコーラの実は英語で「Kola nut」と書きますが、
「K」を「C」にした方が見た目の印象が良いとの理由から
「Coca-Cola」になったそうです。
SONY(ソニー)
当時、アメリカでは「かわいい坊や」と言う意味をもつ
「SONNY」が流行語だったようです。
そこで、名称がカンタンであり、どの国の言語でもおおよそ同じように読めて
発音できることが重要という考え方から「SONY」としたそうです。
グローバルな事業推進を見据えてつけられていたのですね。
Canon(キヤノン)
「世界で最高のカメラを」との思いで
観音様にあやかってつくられた初のカメラ試作機が「カンノン」だったそうです。
そして、そのカンノンに発音が似ていることや
英語の「Canon」に「聖典」「規範」「標準」という意味が
あったことも加味して「キヤノン」になったそうです。
ちなみに見た目のバランスを考慮して「ヤ」を大きくしているとのこと。
Google(グーグル)
Google(グーグル)という名前は
Googol(グーゴル)という言葉の綴りまちがいに由来しているそうです。
1997年に新しい検索エンジンの名前を考えてドメイン名として登録した際、
googol.comをgoogle.comと綴りをまちがえたのがその起源と言われています。
ちなみに、「Googol(グーゴル )」は「10の100乗」を意味する数学用語。
「膨大な数の情報から、探したいものを見つけ出す」
という意味が込められているそうです。
Adobe(アドビシステムズ)
カリフォルニア州ポロアルトのアドビ川に由来。
アドビシステムズの設立者であるジョン・ワーノックの自宅の裏に
アドビ川が流れていたそうです。
IKEA(イケア)
創業者であるイングヴァル・カンブラードのイニシャル「I.K.」と
彼が育ったスウェーデン南部の農場エルムタリッドと
アナグリッド村の頭文字「E.A.」を合わせたものだそうです。
STUDIO GHIBLI(スタジオジブリ)
GHIBLI(ジブリ)は「サハラ砂漠に吹く熱風」という意味。
「日本のアニメーション界に旋風を巻き起こそう!」という
気持ちが込められているそうです。
mixi
人と人が交流するという意味をこめ『mix』=交流する
と『i』=人、を組み合わせ名付けました。
キユーピー
創始者である中島董一郎は高碕達之助氏(大学の先輩であり、東洋製罐の創業者)の
薦めたキユーピーをブランドに付けました。
マヨネーズがキユーピー人形のように
誰からも愛される商品に育ってほしいとの願いを込めて
「キユーピーマヨネーズ」と名づけたようです。
セメダイン
セメダイン(CEMEDINE)とは接合材であるセメント(CEMENT)と
力の単位を表すダイン(DYNE)との造成語。
「強い接合・接着」という意味が込められている。
当時良く売れていた英国製の接着剤『メンダイン』を
市場から「攻め」出すということから、
「攻め出せ、メンダイン」というのがその由来になっている。
京セラ
昭和34年、稲森和夫をはじめとする8人の創業者が
「京都セラミック」を設立し、ファインセラミックスの製造を始めました。
その後に経営が多角化したため、現在の社名になった。
ヤンマー
豊作の象徴であるトンボ、その中の王様である
「ヤンマトンボ」(オニヤンマ、ギンヤンマ等の総称)と
創業者・山岡孫吉の名前の「ヤマ」をかけて命名。
当初、創業者の山岡孫吉は日本人にとって豊作の象徴でもある
トンボを商標として登録しようとしました。
しかし、すでに静岡県の醤油メーカーに商標がとられていたためオニヤンマになった。
任天堂
「人生一寸先が闇、運は天に任せ、与えられた仕事に全力で取り組む」
という言葉から、会社名にされたとのことです。
モスバーガー
モスバーガーの『MOS』は、
Mountain(山)、 Ocean(海)、Sun(太陽)の頭文字からとったもの。
「山のように気高く堂々と」「海のように深く広い心で」
「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という意味が込められているそうです!
ファミリーマート
「お客様とフランチャイズ加盟店、本部とが
家族的なお付き合いをしながら、共に発展してゆきたい」
という想いだそうです。
ブリヂストン
創業者である石橋正二郎さんの姓を
石=stone、橋=Bridge と英単語に置き換えて
組み合わせたものです。
発音だけ聞くとおよそ想像のつかないものですね。
Louis Vuitton
フランスのスーツケース職人だったルイ・ヴィトン
創設したトランク工場が始まりでした。
企業名はそのまま彼の名前から命名しています。
ちなみに、今でこそ超有名ブランドとなっていますが、
ルイ・ヴィトンが世界で評価されるようになったのは、彼の死後なのだとか。
生前に創り上げたものが後世にしっかりと受け継がれたのですね。
創業者が企業名の由来といっても、その過程はさまざまでした。
大企業に成長した今だからこそ輝くエピソードかもしれませんが、
どの企業にも共通しているものがあるように思います。
それは自社製品への愛情と世界進出など今後の発展を念頭に置いた
ネーミングをしているということです。
創業者たちのプライドが感じられますね。