路肩と路側帯の違い…
似ているようで違うと話題に…



普段の生活で道路を通ることは多くありますが
道路の端まで意識することはあまりありませんよね。

今回は似ているようで違う路肩と路側帯の違いを紹介します。

路肩とは


一般的に路肩と聞くと道路の外側の部分を
なんとなく指すようなイメージではないでしょうか。

路肩は道路構造令によって定められた言葉です。

「路肩は道路の主要構造部を保護し、
又は車道の効用を保つために車道、歩道、自転車道又は
自転車歩行者道に接続しても受けられる帯状の道路の部分を言う。」

とされています。

わかりやすく言うと歩道や路側帯のない道路の路端から
50cmの部分が路肩ということになります。

路肩はなんのためにあるかというと
国土交通省による道路構造令の解説では
道路の主要構造物の保護、故障車等の待機スペース、側方余裕幅等、
交通の安全性・円滑性を確保するためと説明されています。

道路の安全や良い状態で保つため、
非常時のために設置されているということです。

さらに、道路構造令第8条に記載された路肩に関する規定は
0.5〜2.5mまでの範囲で道路の種類ごとに
非常に細かく決められているのです。

原則としては設置が義務付けられているのですが
支障がない限り、規定よりも狭くしたり
設けないということも認められています。

道交法の第17条第1項で車道と歩道の区別がある道路では
車両は車道を通行することが義務付けられているので
車は路肩の通行はできません。

なお、路肩を歩行者や自転車が通行するのは
元々そのためにあるので問題ありません。

路肩にもいくつかのパターンがあります。

十分なスペースが確保された高速道路の全路肩、
車一台ぐらいのスペースはある半路肩、
走行上必要な最小限度の側方余裕を確保した狭路肩、
舗装の外側の部分で緑石になっていたり、
ガードレールなどの車両用防護を設置するスペースになっている保護路肩などがあります。

路側帯とは

路側帯は「歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、
歩道の設けられていない道路、
又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた
帯状の道路部分で道路標示によって区画されたものと言う。」

つまり、歩道のない道路に白線で区分された帯状の部分があれば
それは路側帯なのです。

車道外側線の左側の部分でも
そのさらに左側に歩道が設けられていれば
そこは路肩であり、歩道が設けられていない場合は路側帯なのです。

路側帯は歩道と同じく歩行者の交通に供する場所であり、
道路外の施設等に出入りする場合を除いて車両の通行は許されません。

なお、軽車両(自転車)は路側帯を左側通行で通行することができます。
ですので、道路の右側を走行することは逆走となります。

路肩と路側帯の違い

路肩と路側帯はどちらも道路の端を指す言葉で
歩行者や自転車を車から守るためにあるのは同じです。

道端側に歩道が設けられていれば路肩、
歩道がない場合は路側帯という具合に
歩道の有無によってどちらに該当するのかを判断すれば良いでしょう。

いずれも自動車の通行は許されないので
白線の外にはみ出さないように注意してください。

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