海で一生を過ごすバジャウ族…
驚きの生活の実態が話題に…
海の上で一生を過ごすそんな文化が存在します。
今回はそんな海で一生を過ごすバジャウ族について紹介します。
海で一生を過ごすバジャウ族
私たちの生活から考えると陸で生まれて陸で一生を過ごす。
それが当たり前の文化ですよね。
しかし、世界には海で生まれ海でその最期を迎える人々がいます。
想像し難い文化ですが、確かに存在するのです。
ではそのバジャウ族とは一体どんな民族なのでしょうか。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/sc.jpg)
バジャウ族は数百年も前から
フィリピン・マレーシアインドネシアなど海域で生活している漂流民族です。
元々は漁業を生業とするイスラム教徒だったらしい。
住居は舟の上や高床式の家、つまり海の上なのだとか。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/92011f24741b-8dd1-4379-b0f6-24c96cfc4047_m.jpg)
私たちがよく船に乗ると船酔いをしてしまいますが、
彼らはその逆、陸にあがると陸酔いしてしまうのだそうです。
そしてもちろんのこと彼らには国籍などありません。
潜水用具などは一切つけず、己の身ひとつで海の中に潜り
海底を歩きながら獲物を狩るのが彼らの生きる術。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/920156b6637f-1bdf-4be2-acd0-1ccda7306373_m.jpg)
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/92013cfa8c4d-3682-4f91-8b4b-3e564be32b62_m.jpg)
独特な潜水法で、約20mまでの海底を歩くことができるのだとか。
信じられない話ですが、これが彼らにとっての普通です。
バジャウ族の驚きの生活の実態
彼らは海の上で子供を出産します。
そして海の上で育ち、生活していくのです。
食べるものは海中でとれた魚などが主。
捕った真珠やナマコなどで精巧な工芸品を作り、
それを販売し現金収入を得ているのにも驚きです。
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/9201aec9b7b9-7495-4549-8f51-0d22f56bd4f6_m.jpg)
![](https://kwsklife.com/wp-content/uploads/2019/03/9201cc71691b-d10c-437c-b93b-c9ea6c5d63fb_m.jpg)
海の民として様々なメディアにも取り上げられ、
世界的にも有名になったバジャウ族。
しかし近い将来、バジャウ族が消滅してしまうかもしれないのです。
その理由は、彼らの活動範囲が国境地帯に位置しているおり、
紛争の防止や海域資源の保護のため、一部の周辺国が
バジャウ族を陸地に定住させようと計画しているからです。
中にはバジャウ族の職業である漁業を捨て、
農業に転向し、陸で水田稲作を営むバジャウ族もいるのだとか。
残念ながら、世界でも珍しい漂流民族が
消えてしまう日はそう遠くないかもしれません。
少なからず不衛生な海の上で生きて行くのか、
はたまた生活の拠点を陸に移し、
私たちと同じような生活を送るようになるのか。
彼らにとって本当の幸せは果たしてどちらの生活なのでしょうか。
今後も彼らの動向に注目していかなければなりませんね。